ファクトシート - 2008年9月

IMFの地域技術支援センター


太平洋地域、カリブ地域、アフリカおよび中東にある6つの地域技術支援センターは、加盟国が成長を促進し貧困を削減するための政策を立案し実行する人材や組織の能力強化を支援します。今後、新たに4つの地域技術支援センターが開設される予定です。また、7つの地域研修機関では、政府関係者に対して各種研修課程やワークショップ、セミナーを実施しています。


地域的アプローチの理由

IMFが技術支援や研修を地域毎に行うことによって、各地域固有のニーズに応じたよりきめ細かな支援が可能となり、また、支援を行う他の機関とより緊密に連携することができるほか、新たなニーズにより迅速に対応できるのです。

太平洋とカリブ海の地域技術支援センター

技術支援の担当者たちは、小さな島嶼国家からの技術支援の要請に応えていくのが困難となり、ドナー国から技術支援センターを太平洋地域に(その後カリブ地域にも)設立しようという声があがりました。

太平洋金融技術支援センター(PFTAC)*は1993年にフィジーのスバに設立され、太平洋にある15の島嶼国家(クック諸島、ミクロネシア連邦、フィジー、キリバス、マーシャル諸島、ナウル、ニウエ、パラオ、パプアニューギニア、サモア、ソロモン諸島、トケラウ、トンガ、ツバル、バヌアツ)を対象としています。PFTACは、アジア開発銀行、オーストラリア、IMF、日本、韓国およびニュージーランドが提供する資金により運営されています。

カリブ地域技術支援センター(CARTAC)*は、2001年にバルバドスのブリッジタウンに設立され、20の島嶼国家(アングイラ、アンティグア・バーブータ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、英国領バージン諸島、ケイマン諸島、ドミニカ国、ドミニカ共和国、グレナダ、ガイアナ、ハイチ、ジャマイカ、モントセラト、セントクリストファー・ネーヴィス、セントルシア、セントビンセント及びグレナディーン諸島、スリナム、トリニダード・トバゴ、タークス・カイコス諸島)を対象としています。CARTACは、カナダ、米州開発銀行、アイルランド、IMF、英国、国連開発計画(UNDP)、米国、欧州連合と世界銀行が提供する資金により運営されています。カリブ開発銀行は、常勤のエコノミストをCARTACに派遣しています。バルバドス政府は、CARTACの施設にかかる費用を負担し、その他の19カ国がその運営費を拠出しています。

アフリカ地域技術支援センター

アフリカ地域技術支援センター(AFRITAC)は、IMFが2002年5月に導入したアフリカ能力強化イニシアティブ*の一環として設立されました。同イニシアティブは、アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)*における要望も含め、アフリカ諸国の首脳の要望に応える形で、アフリカ諸国が貧困削減のための戦略を立案し実行する能力を強化することに加え、貧困削減戦略ペーパーに基づいて行われる能力強化の技術支援の調整を向上させることを促します。

「私は、このアフリカ技術支援センターの落成式に立ち会うことができ光栄に思います。同センターの開設により、中部アフリカ経済通貨共同体(CEMAC)に加盟する6ヶ国(カメルーン、チャド、中央アフリカ共和国、赤道ギニア、ガボン、コンゴ共和国)のほかブルンジとコンゴ民主共和国においてかねてより必要とされた能力強化のための支援を遅滞なく始めることができます。」

2007年1月9日、IMF専務理事 ロドリゴ・デ・ラト

アフリカキャパティシー強化イニシアティブの一環として、3つのアフリカ地域技術支援センター(AFRITAC)が設立されました。東部アフリカ地域技術支援センター(E-AFRITAC)は、2002年にタンザニアのダル・エス・サラームに開設され、現在東アフリカの7つの国(エリトリア、エチオピア、ケニア、マラウィ、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ)を対象としています。西部アフリカ地域技術支援センター(W-AFRITAC)は、2003年にマリのバマコに開設され、西アフリカの10カ国(ベナン、ブルキナファソ、コートジボワール、ギニアビサウ、ギニア、マリ、モーリタニア、ニジェール、セネガル、トーゴ)を対象としています。そして最も新しい中央アフリカ技術支援センター(C-AFRITAC)は、2007年にガボンのリーブルヴィルに開設され、CEMACの加盟国に加え、ブルンジとコンゴ民主共和国 を対象としています。3つのアフリカ地域技術支援センターは、24のドナー・パートナーとIMFからの資金提供および所在国政府からの物的貢献により運営されています。

3つのセンターは、アフリカ開発銀行*やドナー・パートナーと緊密に協力して活動しています。そうすることで、加盟国で実施されている技術支援の企画、実行およびモニタリングを協調して行うことが容易になります。幾つかの研修は、IMFも加盟しているアフリカ能力構築財団*と共同で行われています。

中東地域技術支援センター

中東地域技術支援センター(METAC)*は、2004年にレバノンのベイルートに設立され、中東地域にある10の国および地域(アフガニスタン、エジプト、イラク、ヨルダン、レバノン、リビア、スーダン、シリア、西岸地区とガザ地区、イエメン)を対象としています。METACの主たる目的は、中東地域におけるマクロ経済および金融システムに関する政策の効果的な運営のための能力強化と、同地域の世界経済への融合を支援することです。特に、紛争終結国のマクロ経済を安定させ、政策運営に必要な基礎的な機関を構築することに重点をおいています。METACの所在地は、開発を支援するパートナー間の協調を改善し、域内の経済対策が効果的に実施されることを意図して決められました。METACは、13のドナー・パートナーと支援の受益国からの資金提供によって運営されています。

新たな技術支援センター

IMFは新たに4つの技術支援センター(アフリカに2ヶ所、中央アメリカに1ヶ所と中央アジアに1ヶ所)を開設予定です。

IMFの地域研修センター

IMFは、米国ワシントンD.C.にあるIMF研修所*が行う研修に加え、7つの地域研修センター*とプログラムを通じて各国の政府関係者に経済学の政策論中心の研修と関連する実務分野の研修を様々な研修過程やワークショップ、セミナーにより提供しています。7つの地域研修機関は以下のとおりです。シンガポール地域研修所*、アフリカ共同研修所(チュニジア)*、中国・IMF共同研修プログラム(中国・大連市)*、アラブ通貨基金・IMF共同研修プログラム(アラブ首長国連邦)*、インド・IMF共同研修プログラム(インド・プネ市)*、ラテンアメリカ共同地域研修センター(ブラジル)*、共同ウィーン研修所(オーストリア)*です。

地域研修センターとプログラムは、研修を行う様々な機関や他の外部ドナーと協力して実施され、資金も共同で負担しています。

*リンク先の資料は、現在のところ英文のみ閲覧可能




IMF アジア太平洋地域事務所

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