## gupta

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### デジタル化が公共財政にもたらす変化（主要所見）
- ケニアでは携帯電話で税金を納めることができる。M-Pesaは2007年に導入。
- インドでは補助金や社会福祉給付金が、統一された生体認証IDシステムと連結した個人の銀行口座に直接振り込まれる。
- 一部の先進国や新興国では、税務当局が売上高や賃金に関する情報をリアルタイムで収集し、経済の状況を即座に把握している。
- デジタル化は、税収の拡大、徴税コストの削減、社会福祉給付の効率化の双方に寄与する。

### 豊かなデータバンクと税務当局の能力強化（技術と事例）
- 税務当局は銀行取引や利子所得など、民間が収集した情報にアクセスできるようになっている。
- オーストラリアとイギリスは雇用者が支払った賃金のデータをリアルタイムで受け取っている。
- ブラジルとロシアでは、電子請求システムを通じて企業の売上高に瞬時にアクセスできる。
- 電子ファイリングや第三者情報への包括的アクセスにより、自動入力システムを導入する国が増えている（納税者は提示情報を確認するだけでよい）。
- ブラジルは公的電子帳簿システムで企業の支払うべき所得税額を算出。中国は請求書照合技術でVAT還付の正当性を検証。

### デジタルフットプリント、予測分析、プラットフォーム経済
- 英国歳入関税局の「コネクト」は各種政府機関・企業と個人のデジタルフットプリントを活用し、納税者の全所得を示す統計データを作成。
- 向上したデータ処理能力は歳入予測や経済危機の予測、現金残高の監視に有用。
- ピア・ツー・ピアのプラットフォーム（例：エストニアでのUber、Airbnb）は納税申告やホテル税の回収を担う例がある。
- デジタル決済やモバイル技術は、課税ベースの拡大や納税者の特定・コンプライアンス支援に寄与する。
- ターゲットを絞った給付（電子決済＋生体認証）は、付加価値税軽減率よりも貧困層支援に有効である可能性がある。
- テクノロジーは「データ」への課税や新しい税源創出の議論を促している。

### モバイル技術と開発途上国の可能性（主要数値）
- GSMアソシエーションによれば、サブサハラアフリカの2016年携帯電話ユニークユーザー数は4億2,000万人、将来は5億3,500万人に達すると予想され、約2人に1人が携帯電話サービスに加入すると見込まれている。
- ケニアのM-Pesaは税金納付に利用可能。
- モバイル送金は給付の管掌コスト削減に寄与（ハイチの「ティ・ママン・シェリ」、フィリピンの「4Ps」など）。

### 生体認証の導入とインドの事例（Box 2の要点）
- 生体認証ID「アドハー」には、およそ11.5億人の居住者が登録されている。
- 金融アクセス拡大プロジェクトは2014年8月に開始。2017年3月までに開かれた銀行口座の数は2億8,000万を超える。
- 2013年開始の「給付金直接送金プログラム」によって補助金・給付金は受給者のアドハー生体認証IDとリンクした銀行口座に直接入金される。
- 2017年4月に納税申告時のアドハー番号記載が義務化され、その後、個人の銀行口座とアドハーの連結も義務化。2018年の予算では企業向けアドハープログラムも提案されている。
- 通信・情報技術省は2017年3月に、過去2年半で70億ドル相当のコスト削減があったと発表。
- アドハー登録第一弾の費用は1人約1.16ドル、全体では13億ドル。

### ブロックチェーンと安全なストレージの可能性
- ブロックチェーン（分散型台帳）は損失・改ざん・盗難リスクの低い永久的取引記録を実現し、取引システムの信頼性を高める。
- 英国の労働年金省は、給付金支給記録や過払い防止のためにブロックチェーンを試験導入している。
- ブロックチェーン普及により、理論的にはVATの仕組みが不要になる可能性（取引全体が確実に記録される場合、最終消費時に税を課す単純化が可能）。

### 限界とリスク（主要論点）
- 誤った自動入力はごまかしを助長する恐れがある（納税者にとって誤りを修正する動機が弱い）。
- 政治的・制度的・人的制約が政府の革新導入を妨げる可能性。
- 腐敗した官僚や納税者がデジタルシステムを悪用する可能性、仮想通貨の脱税利用のリスク。
- サイバーセキュリティやプライバシー侵害の事例（米国の内国歳入庁や国務省からのデータ盗難）に見るように、政府情報システムの脆弱性が問題。
- 一部のヨーロッパ国では付加価値税の不正還付請求が多発。
- デジタル企業が物理的拠点を持たない状態で大きな経済的プレゼンスを有することで、現行の拠点重視の税制に課題が生じている（売上高課税の提案など）。
- 人工知能・ロボット化は失業率上昇と格差拡大の懸念を生み、課税ベース縮小と社会保障支出拡大の可能性がある。ロボット課税や資本の再配分、ユニバーサル・ベーシック・インカムの議論が存在する。

### 政策対応と優先課題（提言的指摘）
- テクノロジーの民間による革新速度を踏まえ、機会を活かしリスクを緩和する措置の整備が緊急。
- 各国は、脆弱な人々の特定と支援、給付漏れ防止のための生体認証・社会福祉登録簿・電子決済・モバイル技術の活用を検討すべきである。
- デジタル世界からの排除回避、サイバー攻撃・不正行為・プライバシー侵害の防止には、税務・政治・ガバナンスの堅固な制度が必要。

*出典: 記事「デジタル技術が今、政府の徴税と支出のあり方を変えている」（gupta）*

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_Source: https://www.imf.org/-/media/files/publications/fandd/article/2018/march/zh/gupta.pdf_
