## wellisz

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### 概要
- ブランコ・ミラノヴィッチの経歴と研究の軌跡を紹介するインタビュー記事（ファイナンス＆ディベロップメント、2019年3月）。
- ユーゴスラビアでの幼少期、1968年の学生運動の体験、ベオグラード大学での学び、世界銀行でのキャリア、そしてニューヨーク市立大学での現在の役割が説明されている。
- ミラノヴィッチはデータ主導の格差研究の先駆者であり、格差の国際比較や歴史的・文化的分析を幅広く行っている。

### エレファントカーブと主な発見
- 1988年から2008年の世界的な所得格差に関する研究により注目を浴びた。
- 2013年にクリストフ・ラクナーとの共著論文で示された図は後に「エレファントカーブ」として知られるようになった。
- エレファントカーブの主要な指摘：
  - 20年間の「高度グローバリゼーション」期に富が急増したが、不平等に分配された。
  - 発展途上国（特にアジア）では中産階級の所得が劇的に伸びた。
  - 世界で最も所得が多い1%（超富裕層）も大きく所得が伸びた。
  - 先進国の低中産階級は所得が停滞した。
- ピケティらの2018年の研究は、1980年から2016年までに世界で最も豊かな1%が下位50%の2倍もの利益を経済成長から得たことを示しており、ミラノヴィッチの発見を支持している。

### 格差の原因と力学（ミラノヴィッチの見解）
- 格差は「悪性の力」と「良性の力」が作用して波のように変動するとする周期的な見方。
- 歴史的事例：
  - 19世紀と20世紀前半に拡大した国内格差は、戦争とハイパーインフレという悪性の力によって縮小した。
  - 第二次世界大戦後は累進課税、強まった労働組合、教育拡大といった良性の力で格差が縮小した。
- ベルリンの壁の崩壊は重要な分岐点であり、旧ソビエト諸国の統合と中国の開放により国際格差は縮小した一方で、先進国の国内では富裕層の成功と中間層の停滞で国内格差が拡大した。
- 先進国に対する今後の見通し：
  - グローバル化と技術革新が中産階級を圧迫し続ける。
  - 固定化した上流階級は高額な高等教育機会を享受し、政治的影響力を行使して「金持ち優遇」政策を成立させることで社会移動性が低下する。
  - 所得格差拡大は社会的緊張と政治的衝突を増加させる。2016年以降のイギリスのEU離脱やフランスでの抗議運動がこの予測を裏付けている。

### 政策的示唆と提言
- 従来型の所得再分配は、資本の移動性の高さにより以前ほど効果的でない可能性がある（富裕層がタックス・ヘイブンに所得を移せるため）。
- ミラノヴィッチが提案する代替的政策方向：
  - 富や教育などの「賦存資源」を再分配することを目指す。
  - 施策例：
    - 相続税の増税
    - 企業が労働者に株を分配するよう促す政策
    - 教育に対する国家の支出増
- 移民政策の現実的対応：
  - 移民を完全に止めることは不可能であり、先進国の国境開放を期待するのも非現実的。
  - ミラノヴィッチの一案としては、移民受入を拡大しつつ移民に完全な市民権を与えない方式や、雇用を失った自国民に補償するために移民に税を課すことが考えられる。

### 研究動向と今後の課題
- ミラノヴィッチは現在、中国の階層構造、特に所得分布の上位5%を丹念に調べる研究を進めており、これは彼の次の書籍「Capitalism, Alone」の一部となる。
- 格差研究の新しい方向性：
  - ピケティ流の富の格差（資本と富の集中）研究
  - 世代間格差の研究（ラジ・チェティらの詳細研究が例示される）
- ミラノヴィッチは若者の社会的意識と複雑なテーマへの取り組み意欲に対して楽観的である。

### 注目すべき数値・事実
- 1968年：学生運動の目撃年。
- 1988年から2008年：ミラノヴィッチの代表的な世界的所得格差研究の対象期間。
- 2013年：ミラノヴィッチとクリストフ・ラクナーの共著論文（エレファントカーブを示す図を提示）。
- 1980年から2016年：ピケティらの研究で分析された期間（最も豊かな1%が下位50%の2倍の利益を得た期間）。
- 1%：世界で最も所得が多い層（超富裕層）。
- 5%：ミラノヴィッチが中国の研究で特に注目している所得分布の上位範囲。
- 2016年：ミラノヴィッチの著書『大不平等　エレファントカーブが予測する未来』（原著出版年）が示す政治的・社会的変化の起点として言及。
- 2011年：ミラノヴィッチの書籍（邦訳：『不平等について　経済学と統計が語る26の話』）の刊行年として言及。
- 93倍：ミラノヴィッチの計算によれば、アメリカ人はアメリカに生まれたというだけで、収入が世界で最も貧しい国の人の93倍になる（「市民権プレミアム」）。

*出典: ファイナンス＆ディベロップメント（2019年3月号）、クリス・ヴェリシュによるブランコ・ミラノヴィッチのインタビュー記事*

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