## 銀行のドル資金調達　金融安定性に及ぼす影響

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### 概要
- 世界金融危機に至る過程で、米国外に本店を有する国際的な主要行（米国外主要行）の米ドル建貸出は、主要な米ドル資金調達市場を震源とするショックが世界に波及する際の主な経路となった。
- 危機時には、米国外主要行のドル資金調達が短期の不安定な大口資金に依存していたことが影響した。
- 危機後の規制強化により銀行部門の安定性は多くの面で強化されたが、上記のメカニズムは国際金融システムに脆弱性をもたらす要因として残っている。

### 測定指標と推移
- 本章では米国外主要行のドル資金調達にかかる不安定性を測る3つの指標を紹介し、その近年の推移を考察した。

### 実証的発見
- 米ドル調達コストの上昇によって米国外主要行の本店所在国における金融面のストレスが高まり、米ドルでの借入を行っている国への融資縮小を通じて影響が波及していくことが実証的に確認された。
- 米ドル調達の不安定性と銀行資産に占める米ドル資産の割合が高いほど、この負の影響が大きくなる。

### 政策的緩和手段
- 中央銀行間のスワップラインの構築や本店所在国の中央銀行による対外準備の保有などの政策手段はこの影響を緩和することができる。

### 新興市場への示唆
- 米ドル借入に依存する新興市場国は、米ドル建て借入の代替的な調達先の確保や他通貨への置き換えが難しいため、国際的な米ドル建て貸出の減少による影響を特に受けやすいことが示されている。

### 結論
- これらの結果は、米国外の銀行の米ドル調達にかかる脆弱性を管理することの重要性を示している。
- 本章で紹介している米ドル資金調達の不安定性指標は、脆弱性のモニタリングを改善するうえで有用である。

*出典: ch5sum*

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