## 第3章 ストレス下の資産価格の脆弱 オープンエンド型ファンドの役割

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### 概要と背景
- 世界金融危機以降、オープンエンド型ファンドの規模は純資産ベースで2008年比で4倍となり、2022年第1四半期には41兆ドルに達した。これはノンバンク金融部門の総資産額のほぼ5分の1に当たる。
- オープンエンド型ファンドは金融市場で重要な役割を果たす一方、日次で償還可能で流動性の低い資産を保有するファンドは、投資家の償還殺到と資産の投げ売りにより負のショックを増幅し得るため、金融安定への脅威となりうる。
- 根強いインフレ圧力と経済見通しに関する不確実性の下で、中央銀行が金融政策の正常化に舵を切る状況は、投資家のリスク回避の急激な高まりや無秩序な金融環境の引き締まりを通じて、ファンドからの多額の償還を誘発し得る。

### 主な分析結果（資産市場への寄与と脆弱性）
- 流動性が比較的低いファンドが保有する資産、特に社債はより「脆弱」であり、特に市場にストレスがかかっている時にリターンの変動が大きくなることが示された。
- 2020年3月の市況の混乱時に見られたようなファンドの流動性低下が起きると、債券リターンのボラティリティが20％以上増大し得る。
- 先進国のオープンエンド型ファンドによる新興国の債券や株式への投資はここ十年で顕著に増加しており、先進国の債券ファンドの流動性低下が他国へ波及し、新興国の社債のリターンのボラティリティを拡大する可能性がある。
- 流動性が低いオープンエンド型ファンドによる資産価格への悪影響は国内の金融環境をタイト化させ、投資家の買い戻し殺到と資産価格乱高下の悪循環を強化する恐れがある。

### 政策的含意と推奨事項
- 当局はファンドが適切な流動性管理手法を用いるよう監督すべきである。
- 投資家による償還殺到のリスクを緩和して脆弱性を抑える手法として以下が挙げられる：
  - スイング・プライシング（純資産価格に対する調整）
  - 希薄化賦課手数料（購入解約時の手数料）
- これらの手法に関して、政策当局は以下を確実にするべきである：
  - 運用に関するガイドラインの提示
  - それらの手法が取引に伴う価格インパクトを十分に反映すること
  - 導入方法やカリブレーション手法に関する必要な開示の確保
- その他の流動性管理手法として：
  - 償還の頻度に対応してファンドのポートフォリオの流動性を設定することで流動性ミスマッチに直接対応する方法
  - ファンドの流動性管理の実態について規制監督当局によるモニタリング強化の検討
- クロスボーダーな悪影響の波及に備え、投資受け入れ国側でも以下の政策対応が必要：
  - 国内金融市場の深化
  - マクロ経済政策の活用
  - プルーデンス政策の活用
  - 資本フロー管理政策の活用
  - IMFの組織見解に基づく勧告と整合した外国為替市場への介入

*出典: ch3execsum*

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