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### 不確実性が漂う中での強靭性強化
- 2024年10月の「国際金融安定性報告書」は、経済の不確実性が高い水準にとどまる中で、資産評価が割高、金融システムのレバレッジが拡大する一方で金融市場のボラティリティは低い状態にある点を指摘。
- 2月以降、米国による一連の関税発表を受けてリスク資産の急激な価格調整が発生。4月2日に公表された予想を上回る関税導入計画により、価格調整は一段と加速。
- 株式、通貨、債券など各市場で金融市場のボラティリティが著しく上昇。他国の反応により不確実性が一層高まった。
- IMFの「成長リスク」モデルでは、マクロ金融上の成長下振れリスクは有意に高まっている。
- 三つの主要な先行的脆弱性指標による裏付け:
  - 主要な株式・社債市場のいくつかのセグメントで価値評価が高止まりしており、見通し悪化でさらなる価格調整の可能性。
  - 新興市場国への影響リスク: 新興国の通貨と株価は成長見通しの低下に伴って下落。中央銀行の緩和見込みが高まり、キャリートレードの期待リターンが低下、資本流出リスクが高まる。フロンティア諸国では償還期限を迎える債務が相当額あり、高水準の利回りが借り換えリスクを高める。
  - 高レバレッジの金融機関およびノンバンク金融仲介機関の脆弱性: ヘッジファンドや資産運用セクターの拡大により全般的なレバレッジ水準と銀行部門との連関が高まっている。マージンコールや償還の増加がレバレッジ解消を促し得る。特定のヘッジファンド戦略でレバレッジが着実に上昇。
  - ソブリン債市場の潜在的混乱: 公的債務水準が高い法域で現物・先物ベーシス取引やスワップ市場におけるレバレッジド・キャリートレードの解消が市場流動性を試練にかける可能性。新興市場国では実質資金調達コストがこの10年で最高となっている場合があり、より高いコストで債務を借り換えざるを得ない恐れがある。
- 企業・家計への波及:
  - 景気減速を織り込む形で世界的に社債スプレッドが拡大。満期が近い社債のかなりの割合が市場実勢利回りを下回る固定金利で発行されており、信用スプレッド拡大は脆弱企業の借り換え困難を招く可能性。
  - 株式やその他資産の急落は家計のバランスシートに影響。多くの家計がコロナ禍前に比べ株式や投資ファンドへの配分が増加。
  - 商業用不動産価値の予想下振れや依然高い金利は、不動産が負の資産となっている場合のローン借り換えを一層複雑化。
- 地政学的リスク:
  - 第2章では重大な地政学的リスクイベント（特に軍事紛争）が株価の大幅下落とソブリンリスク・プレミアム上昇につながり得ることを分析。地政学的リスクは貿易や金融の連関を通じて国境を越えた波及効果をもたらす可能性。

（注）GFSRの評価および分析は、2025年4月15日までにIMF職員が入手できた金融市場のデータに基づくが、同日までに公表されたデータが全ての場合において反映されているとは限らない。

### 政策提言
- 政策ツールキットの範囲:
  - 市場インフラや取引所に関する市場機能保証政策、金融機関のプルーデンス監督・規制、緊急時の流動性提供、危機解決ツールなど。
- 事前準備と介入の備え:
  - 金融機関に中央銀行の流動性ファシリティへのアクセス準備を促す。
  - 中核的な債券・資金調達市場で流動性や市場機能の深刻な低下が生じた場合に介入する準備を整備。
  - ノンバンクに対しては適切な規制監督を設けつつ、必要に応じ流動性を供給可能にする（2023年4月「国際金融安定性報告書」第2章参照）。
- 地政学的リスクへの備え:
  - 金融機関と監督機関は地政学的リスクを特定・定量化・管理するためのシナリオ分析やストレステストに十分なリソースを配分（第2章参照）。
  - 新興市場国と発展途上国は金融市場の深化、十分な財政政策余地および外貨準備の維持に努める。
- 銀行部門の強靭性維持:
  - 金融システムの高いレバレッジと銀行–ノンバンク間の相互連関性を踏まえ、銀行部門における十分な資本と流動性が重要。
  - バーゼルIIIやその他国際基準の完全、適時かつ整合的な実施が鍵。独立かつ強固な監督で補完。
  - 監督当局は銀行とノンバンク間の連関リスク評価を強化する必要。
- ノンバンク脆弱性への対応:
  - ノンバンクのレバレッジやその他脆弱性を緩和する政策を強化。ノンバンクの報告義務を強化し、セクター横断的なリスク評価を可能にする。
- マクロプルーデンス政策の活用:
  - 不確実性とボラティリティの高まりは、ミクロおよびマクロプルーデンスを含むプルーデンス政策枠組み強化の必要性を示唆。
  - バッファーが不十分な国は、金融環境の広範な厳格化を避けつつ強靭性を高めるためにマクロプルーデンスツールを引き締めるべき。
  - 景気の下降が金融ストレスにつながる場合、銀行の損失吸収を助け、経済に対する信用供給を支援するためにマクロプルーデンス上のバッファーを取り崩し得る。
- 債務管理と持続可能性:
  - 多くの国で債務が高水準で拡大しているため、バッファーを信頼のある形で、かつ成長に配慮しつつ再構築することが必要。
  - 機会が生じた場合、各国は借り換えリスクを管理し債務償還プロファイルを短期化または平滑化するために債務管理オペレーションを積極的に検討すべき。
  - 債務が持続不可能となるリスクがある国は、効率的かつ秩序立った債務措置の調整のために債権者との早期接触を行うべき。
- 暗号資産に係る対応:
  - 各法域はIMFと金融安定理事会（FSB）のロードマップに従って規制監督制度を構築し、通貨主権を保護、金融政策枠組みを強化し、資本フローの過度な変動に警戒し、暗号資産に対する明確な課税措置を採用すべき。
- 国際協調とセーフティネット:
  - 法域間の相互連関性の高まりは、特定の法域でのストレスが世界的影響を及ぼすことを意味し、他の地域が備える必要を示唆。
  - 金融リスクの迅速かつ効果的な緩和には、多国間サーベイランスと国際金融セーフティネットの双方が重要な役割を果たす。

*出典: IMF「国際金融安定性報告書」要旨（execsum）*

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_Source: https://www.imf.org/-/media/files/publications/gfsr/2025/april/japanese/execsum.pdf_
