高まるリスク ― 政策協調への呼びかけ

出版日:

2018年10月10日

オンラインアクセス:

目次へのリンク

概略:

経済は力強く成長し続けている。経済の回復は雇用を生み出してきており、また、所得を増加させてきている。しかし、成長の勢いは緩やかになり始めている。すでに特定されていたリスクが部分的に顕在化してきているか、より顕著になっている。金融危機から10年が経過し、金融市場の環境が逆方向に急変すると、多くの国々で政策余地が限られる中、再び債務の脆弱性にさらされるかもしれない。

リスクから身を守りつつ中期的な成長見通しを改善するための好機は狭まりつつある。今こそ、政策立案に携わる人々が政策余地を再構築し、強靭性を高め、あらゆる人々のためになる構造改革を実行するために行動を起こす時である。

多国間主義に対する支持が後退し、政策の不確実性を助長している。しかし、世界規模での協力の改善こそ、貿易制度を現代にあったものに変え、行き過ぎたグローバル・インバランスの解消を進め、債務状況を改善し、テクノロジーを駆使することにより、まさに包摂的な経済成長を加速させるために必要なものである。

IMFによる助言を強化し、多国間主義を支えるために、私たちは方針や戦略の見直しを継続していく。この対象にはサーベイランス、プログラムのコンディショナリティ、能力開発、債務の上限、資金洗浄対策、テロ資金供与対策が含まれる。

シリーズ:

$name

日本語

出版日:

2018年10月10日