{
  "title": "IMFブログ － 回復を分かち合う―特別引出権（SDR）の振り向けとトラストの新設",
  "publication": "IMF Blog, October 9, 2021",
  "sourceUrl": "https://www.imf.org/ja/blogs/articles/2021/10/08/blog100821-sharing-the-recovery-sdr-channeling-and-a-new-trust",
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  "summary": "国際通貨基金（IMF）が世界的なパンデミックに対して講じた措置のうち、最も重要なもののひとつは、先般行われた特別引出権（SDR）の歴史的な配分であった。今度は、その配分をニーズが最も大きいところに回す、つまり振り向けることが課題となっている。それを受けてわれわれは、最も貧しく脆弱な国が今までより強靭で持続可能な未来を切り開けるようにするための3つの選択肢を検討している。",
  "sections": [
    {
      "heading": "新型コロナに対するIMFの即応と資金配分状況",
      "content": "- IMFは新型コロナウイルスのパンデミック以降、87か国に対して約1170億ドルを融資した。\n- 融資政策を刷新し、低所得国向けの「貧困削減・成長トラスト（PRGT）」の譲許的融資政策枠組みを改革した。\n- 他の国際機関と連携して、ワクチン普及の加速およびワクチン以外の治療法・診断法へのアクセス改善に貢献している。\n- 8月に実施された6500億ドル相当のSDR配分により、世界全体で流動性が高まり準備資産が増加した。\n  - うち約2750億ドルが新興市場国・発展途上国に配分された。\n  - 低所得国が受け取った額は210億ドルで、場合によってはGDPの最大6％にも相当する規模であった。"
    },
    {
      "heading": "SDR振り向け（リチャネル）の必要性と要請",
      "content": "- 現在の課題は、配分されたSDRをニーズが最も大きいところに振り向けることである。\n- 国際通貨金融委員会（IMFC）ならびにG7とG20の首脳らは、対外ポジションが強固な国が自国のSDRの一部をより貧しく脆弱な国に自主的に振り向ける方法についてIMFに検討を求めた。"
    },
    {
      "heading": "検討中の3つの選択肢（相互に排他的ではない）",
      "content": "- PRGTの規模を拡大する。\n  - 過去16か月間に融資財源として240億ドルを拠出する約束がなされており、そのうち150億ドルは既存のSDRによるものである。\n  - IMFが今後数年間にわたって低所得加盟国の資金調達ニーズに適切に応えられるようにするには、約280～500億ドルの追加財源が依然必要である。\n  - PRGTを通じたゼロ金利融資を継続するために、IMFは補助金勘定に対する23億SDRの無償資金拠出も必要としている。\n- IMFが管理する「強靭性・持続可能性トラスト（RST）」を新設する。\n  - RSTは、特に低所得国や小国、脆弱な中所得国における経済の強靭性と持続可能性の構築に資する政策改革を下支えすることを目指す。\n  - RSTはIMFの融資条件よりも低金利で返済期間の長い融資を行い、より低コストの資金へのアクセスを支援することを目的とする。\n  - 資金提供の目的は加盟国のコンセンサスによって決定される見込みで、気候やパンデミック備えなどの世界的公共政策目標が検討対象となる可能性がある。\n  - RSTは流動性供給と迅速な現金化の可能性、ドナー国への信用リスク保護を確保する必要がある。\n  - RSTに対する融資が十分な安全性と流動性を持つよう、政策セーフガードや資金バッファー、債権国と借り手の裾野拡大を含む多層的な信用リスク保護枠組みを提案している。\n  - RSTによる融資は通常のIMF支援プログラムに「上乗せ」される可能性が高く、プログラムに付随する強力な政策セーフガードの恩恵を受けることになる。\n  - トラストの規模、適格要件、コンディショナリティ、融資条件、財務構造などの設計上の特徴について検討を継続している。\n  - 世界銀行をはじめとする他の国際金融機関と緊密に協力し、RSTが国別支援に関するより広範な戦略の一端を担うことを目指している。\n- SDRの「規定に基づいて定められた保有者」（世界銀行や一部の地域中央銀行、多国間開発銀行など15の機関）に対してSDRを振り向ける。"
    },
    {
      "heading": "長期的課題への対応とRSTの役割",
      "content": "- パンデミック対応と並行して、気候変動、貧困の拡大、人口動態の変化、デジタル化などの長期的構造的課題に対処する必要がある。\n- これらの課題は、資金調達や能力の制約により脆弱な国々が対策を講じられないリスクを高める。対応を怠れば対外的、社会的、経済的な安定性が危険にさらされる。\n- RSTは、こうした長期的構造課題に対応する改革を下支えし、国際収支の安定に注力する助けとなることを意図している。"
    },
    {
      "heading": "実行上の課題と期待される進展",
      "content": "- 大半の債権国はSDRを振り向けた場合でも自国の準備資産の状態を維持する必要があるため、RSTは流動性供給と迅速な現金化、ドナー国への信用リスク保護を提供できなければならない。\n- コンセンサス形成には時間と創造的な解決策が必要であるが、国際社会の支援があればRSTは1年余りで運用可能となりうるとの期待が示されている。\n- 来る年次総会におけるさらなる前進が期待される。\n\n出典：IMFブログ － 回復を分かち合う―特別引出権（SDR）の振り向けとトラストの新設\n\n---\n\n\nSource: https://www.imf.org/ja/blogs/articles/2021/10/08/blog100821-sharing-the-recovery-sdr-channeling-and-a-new-trust"
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    "Authors: Ceyla Pazarbasioglu, Uma Ramakrishnan",
    "Published: October 9, 2021",
    "IMFは新型コロナウイルスのパンデミック以降、87か国に対して約1170億ドルを融資した。",
    "融資政策を刷新し、低所得国向けの「貧困削減・成長トラスト（PRGT）」の譲許的融資政策枠組みを改革した。",
    "他の国際機関と連携して、ワクチン普及の加速およびワクチン以外の治療法・診断法へのアクセス改善に貢献している。",
    "8月に実施された6500億ドル相当のSDR配分により、世界全体で流動性が高まり準備資産が増加した。",
    "現在の課題は、配分されたSDRをニーズが最も大きいところに振り向けることである。",
    "国際通貨金融委員会（IMFC）ならびにG7とG20の首脳らは、対外ポジションが強固な国が自国のSDRの一部をより貧しく脆弱な国に自主的に振り向ける方法についてIMFに検討を求めた。",
    "PRGTの規模を拡大する。",
    "IMFが管理する「強靭性・持続可能性トラスト（RST）」を新設する。",
    "SDRの「規定に基づいて定められた保有者」（世界銀行や一部の地域中央銀行、多国間開発銀行など15の機関）に対してSDRを振り向ける。",
    "パンデミック対応と並行して、気候変動、貧困の拡大、人口動態の変化、デジタル化などの長期的構造的課題に対処する必要がある。",
    "これらの課題は、資金調達や能力の制約により脆弱な国々が対策を講じられないリスクを高める。対応を怠れば対外的、社会的、経済的な安定性が危険にさらされる。",
    "RSTは、こうした長期的構造課題に対応する改革を下支えし、国際収支の安定に注力する助けとなることを意図している。",
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    "コンセンサス形成には時間と創造的な解決策が必要であるが、国際社会の支援があればRSTは1年余りで運用可能となりうるとの期待が示されている。",
    "来る年次総会におけるさらなる前進が期待される。"
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