## 世界経済はソフトランディング（軟着陸）に向かっているが、リスクも残る

_IMF Blog, January 30, 2024_

## Source details

**Canonical URL:** [世界経済はソフトランディング（軟着陸）に向かっているが、リスクも残る](https://www.imf.org/ja/blogs/articles/2024/01/30/global-economy-approaches-soft-landing-but-risks-remain)

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## Bibliographic details
- Authors: Pierre-Olivier Gourinchas
- Published: January 30, 2024

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### 概要と見通し
- 世界経済はインフレ率が着実に低下し、成長が持続する中でソフトランディングに向けた最終降下に入っているが、景気拡大のペースは遅いまま。
- 世界経済の成長率は、われわれのベースライン予測で、今年は昨年10月の予測から0.2%ポイント上方改定されて3.1%のまま推移し、来年は3.2%に上向くと見込まれる。
- 地域別の動向：
  - 米国：金融引き締め政策の影響で成長の減速が見込まれる。
  - 中国：消費と投資の低迷が経済活動の重し。
  - ユーロ圏：2023年の厳しい年を経て、若干の回復が見込まれる。
  - ブラジル、インド、東南アジアの主要国：成長が加速。
- インフレ：
  - アルゼンチンを除くと、世界の総合インフレ率は今年、4.9%に低下する見込み（これは、昨年10月のわれわれの予測（アルゼンチン除く）を0.4%ポイント下回る）。
  - 先進国の今年の総合インフレ率とコアインフレ率は平均で約2.6%となり、中央銀行のインフレ目標に近づく。
  - コアインフレ率も低下傾向。

### 上振れリスク（好ケース）
- 労働市場の逼迫がさらに緩和され短期的なインフレ期待が低下し続ける場合、ディスインフレが予想以上に速く進み、中央銀行による緩和の前倒しが可能になる。
- 2024年は世界的に史上最大の選挙の年であり、多くの国で公共支出拡大への要請が高まる中、各国政府が発表している2024～2025年の財政健全化措置が先送りされる可能性がある。これは経済活動を押し上げ得るが、同時にインフレを加速させ、後で混乱が生じる可能性を高める。
- 将来的には、人工知能（AI）の急速な向上により投資が増大し生産性の高い伸びが促される可能性がある（ただし労働者にとって大きな課題を伴う）。

### 下振れリスク（悪ケース）
- 中東における地政学的緊張の再燃により、一次産品と供給の混乱が新たに発生する可能性。紅海での攻撃に伴う迂回ルートによってアジア・欧州間の輸送費が顕著に上昇しているが、状況は不安定で限定的な混乱にとどまっている。
- コアインフレがより粘着的である可能性。財の価格が高止まりし、サービスインフレや賃金上昇（ユーロ圏を中心に）が物価圧力を長期化させるリスク。
- 市場の早期利下げ期待が楽観的すぎる場合、見方の修正で長期金利が上昇し、各国政府に財政健全化を加速する圧力を与え、成長を圧迫する可能性。

### 政策課題と推奨措置
- インフレ後退と着実な成長の下で、財政の修復と中期的な成長見通しの改善に政策の焦点をシフトさせる必要がある。
- 金融政策の効果：
  - 引き締めはインフレ期待の抑制と賃金の伸びの抑制を通じてインフレ抑制に寄与した。
  - 同期的な引き締めは世界的なエネルギー需要を低下させ、総合インフレ率を直接引き下げた。
- 中央銀行の課題は双方向のリスク管理：
  - 早過ぎる緩和は信頼を損ないインフレ反発を招く恐れがあるため回避すべき。
  - 一方で、インフレが十分に低下している一部の新興市場国は金融正常化に舵を切る必要がある。遅れると成長やインフレ目標への下振れリスクがある。
- 財政政策の重点：
  - エネルギー危機に対応して導入された残存的な財政措置は直ちに段階的に廃止すべき。
  - 本格的かつ着実な財政健全化を実行すること。初期の取り組みとともに財政枠組みの改善と適切な運用が必要。
  - 「将来の調整に関する約束」だけでは不十分であり、着実な実行が不可欠。
  - 反対のリスクとして、何もしないことで財政脆弱性が蓄積し突然の混乱を招く可能性、または性急かつ過剰な対応で成長見通しを脅かす可能性の双方がある。
- 新興市場国向け：
  - 金融・財政枠組みの改善を通じたバッファー強化が必要。政策差による資本流出と通貨の乱高下リスクに備えるべき。
- 中期的成長の再重視：
  - 世界経済の成長率は来年3.2%と予測されるが、依然として歴史的平均を大きく下回るため、成長を加速させる必要がある。
  - ガバナンス、ビジネス規制、対外セクター改革などの構造改革が潜在的な生産性の伸びを実現する助けになる。
  - 地政学的分断を抑制し、低炭素技術を含む貿易障壁の撤廃により成長加速が期待される。
- 多国間協調の重要性：
  - グローバルな課題には多国間協調が最善のアプローチ。最近決定されたIMFの恒久的財源の50%増額は前進の一歩である。

*出典: IMF ウェブページ「世界経済はソフトランディング（軟着陸）に向かっているが、リスクも残る」*

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## References

- [世界経済の成長率は](https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2024/01/30/world-economic-outlook-update-january-2024?cid=bl-com-WEOJT2024003)
- [10月の予測](https://www.imf.org/en/Publications/WEO/Issues/2023/10/10/world-economic-outlook-october-2023)
- [労働者にとっては大きな課題](https://www.imf.org/en/Publications/Staff-Discussion-Notes/Issues/2024/01/14/Gen-AI-Artificial-Intelligence-and-the-Future-of-Work-542379)
- [統合的な政策枠組み](https://www.imf.org/en/Topics/IPF-Integrated-Policy-Framework)
- [われわれの研究](https://www.imf.org/en/Publications/Staff-Discussion-Notes/Issues/2023/09/21/Structural-Reforms-to-Accelerate-Growth-Ease-Policy-Trade-offs-and-Support-the-Green-538429)
- [50%増額](https://www.imf.org/en/News/Articles/2023/12/18/pr23459-imf-board-governors-approves-quota-increase-under-16th-general-review-quotas)

_Source: https://www.imf.org/ja/blogs/articles/2024/01/30/global-economy-approaches-soft-landing-but-risks-remain_
