## 新デジタル通貨と変化の風

_IMF News, November 14, 2018_

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**Canonical URL:** [新デジタル通貨と変化の風](https://www.imf.org/ja/news/articles/2018/11/13/sp111418-winds-of-change-the-case-for-new-digital-currency)

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## Bibliographic details
- Published: November 14, 2018

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### はじめに
- スピーチの発表者: 国際通貨基金 専務理事 クリスティーヌ・ラガルド
- 場所と日付: シンガポール・フィンテック・フェスティバル、2018年11月14日
- スピーチの目的:
  - お金の性質の変化とフィンテック革命の枠組み提示
  - 中央銀行が果たすべき役割の評価（中央銀行発行デジタル通貨に重点）
  - デジタル通貨の負の側面とその最小化方法の検討

### お金の性質の変化とフィンテック革命（分析）
- 歴史的文脈:
  - 硬貨 → 紙幣 → 為替手形（チャック／小切手）→ 銀行預金の進化の流れを簡潔に提示
  - 信頼と国家の役割が流動性支援と監督を通じて確立された点を強調
- 現代の変化:
  - デジタル化の風により「町の広場」がスマートフォン上のバーチャルな市場へ移行
  - データが「新しい金脈」となり、プライバシーとサイバーセキュリティ懸念が増大
  - 現金需要は多くの国で低下傾向（IMFの調査で示唆）
  - 電子マネーや暗号通貨の台頭例: 中国のアリペイ、ウィーチャットペイ、インドのペイティーエム、ケニアのエムペサ、ビットコイン、イーサリアム、リップル

### 中央銀行によるデジタル通貨に賛成する理由（利点）
- 基本論点:
  - 電子マネー事業者や暗号通貨に対して規制と国家の積極的役割を検討すべきとの立場
  - デジタル通貨は国家負債としての性格を持ちうる（現金同様に国家の負債）
  - IMFが関連ペーパー「Casting Light on Central Bank Digital Currency」を本日発表
- デジタル通貨が満たしうる公共政策目標（列挙）
  - (a) 金融包摂
    - 周縁化地域や遠隔地の人々・企業への金融サービス提供を拡大する可能性
    - 現金インフラの劣化が周縁を置き去りにするリスクへの対応手段になりうる
    - 民間ソリューションを資金提供やインフラ整備で奨励する選択肢も存在
  - (b) 安全性と消費者保護
    - 決済の集中化（少数の巨大民間決済企業による独占化）を是正し得る
    - 決済のバックアップ手段、競争促進、強靭性向上の可能性
  - (c) プライバシー
    - 現金が提供する匿名性に匹敵する（または改善する）決済手段を中央銀行が提供し得る可能性
    - 完全匿名化は犯罪誘因となるため非現実的と指摘

### 中央銀行発行デジタル通貨の負の側面（リスク）
- 総論:
  - 金融の健全性・安定性に対するリスク、及びイノベーション阻害リスクが主要懸念
  - テクノロジーと創造性を用いてリスク緩和策を検討すべきとの提言
- (a) 金融の健全性に対するリスク（プライバシーとKYCのトレードオフ）
  - デザイン例: 利用者本人確認（顧客デューデリジェンス）と記録された取引による認証を可能にしつつ、法廷での要請がある場合にのみ開示する仕組み
  - 目的: 利用者プライバシーを保護しつつ、資金洗浄対策やテロ資金供与対策を背景で可能にする
- (b) 金融安定性に対するリスク
  - デジタル通貨が商業銀行預金にさらなるプレッシャーを与える可能性
  - 類似性が高く利子が付く等の条件で預金が移転する懸念
  - 取り付け騒ぎリスクの評価: デジタル通貨は分配が容易なため取り付け騒ぎの性質が変わる可能性
  - 既存の代替（安全で流動性ある資産、例: 国債運用の投資信託）も預金流出の対象になり得るため、影響の判定は未確定
- (c) イノベーションに対するリスク
  - 中央銀行がウォレット、トークン、バックエンド清算まで一貫提供すると民間のイノベーション領域が縮小する懸念
  - 代替的設計: 中央銀行はバックエンド決済（清算）に注力し、銀行・金融機関やスタートアップが顧客インタフェースや付加価値サービスを提供する官民パートナーシップの可能性
  - 期待される効果: 即時・低コスト・安全な決済、潜在的な匿名性、中央銀行の決済における地位維持、競争とイノベーションのプラットフォーム提供

### 政策的帰結と推奨アプローチ
- 基本姿勢:
  - あらゆる場合でデジタル通貨に賛成するわけではないが、真剣で注意深く創造的なさらなる調査を促進すべき
  - 変化を支持し、積極的に受け入れ、かたちづくる姿勢を奨励
- 具体的方向性（箇条）
  - 中央銀行はデジタル通貨導入の可否を検討すべきである
  - デジタル通貨設計においては金融包摂、消費者保護・安全性、プライバシーのバランスを追求すること
  - 規制枠組みと技術的デザインにより資金洗浄対策やテロ資金供与対策を組み込むこと
  - 官民パートナーシップを模索し、中央銀行はバックエンド清算に注力、民間は顧客サービスとイノベーションを担当するモデルを検討すること
  - IMFの分析（スタッフペーパー）等を基に国際的な議論と国内の実験・評価を継続すること
- 関連イニシアティブ:
  - 「バリ島フィンテックアジェンダ」（この10月にIMFと世界銀行が立ち上げ）に合致する目標を支持

### 結語（象徴的メッセージ）
- 変化を恐れずに受け入れることの重要性を強調
- 未来を導く象徴として「恐れを知らぬ少女」のイメージを提示し、「船を前へと進めましょう。怖くなんてないわ。私は恐れない」という決意を示唆

*国際通貨基金 専務理事 クリスティーヌ・ラガルド、シンガポール・フィンテック・フェスティバル、2018年11月14日*

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## References

- [ニュース](https://www.imf.org/ja/news)
- [シンガポール とIMF](https://www.imf.org/ja/news/searchnews)
- [[1]](http://dm-edms.imf.org/CyberDOCS/Libraries/Default_Library/Common/viewdocdsp.asp?amp%3Blib=PHOENIX_DMS&amp%3Bmimetype=application%2Fmsword&amp%3Brendition=+&amp%3Bversion=1231542&doc=860617)
- [https://www.imf.org/ja/home](https://www.imf.org/ja/home)

_Source: https://www.imf.org/ja/news/articles/2018/11/13/sp111418-winds-of-change-the-case-for-new-digital-currency_
