地域経済見通し

アジア太平洋地域経済見通し

2026年4月

概要

中東での戦争と、それに伴うエネルギー危機により、アジア経済のレジリエンスが試されている。 

アジア経済の2026年の出だしは底堅く、昨年の貿易摩擦にもかかわらずレジリエンスを示した。しかし、中東での戦争がエネルギー危機を引き起こし、今やそのレジリエンスが試されている。石油・ガス価格の上昇により、インフレが加速し、貿易赤字が拡大し、政府の対応余地が狭まっている。特に、輸入燃料への依存度が高い国において、その傾向が顕著である。アジアは引き続き、世界経済の成長をけん引する見通しではあるが、このショックが長期化したり悪化したりすれば、リスクは明らかに高まるだろう。今こそ、適切な政策選択が求められている。それは、脆弱層を保護し、価格が実情を反映するようにし、物価が持続的に高騰しないとの信頼を国民が持てるようにするほか、より強固なセーフティネットの構築や、よりクリーンで安定したエネルギーへの転換など、経済のレジリエンスを高める改革を加速することだ。 

世界経済の成長率予測

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