IMFのコンディショナリティ
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- Published: August 25, 2023
コンディショナリティの目的と基本構成
- IMFから融資を受ける加盟国の政府は、金融支援を要請するに至った原因を克服するために経済政策を調整することに同意する。IMFはこういった政策調整を融資の条件とすることにより、融資対象国が強力で効果的な政策を確実に実施するよう促す。
- コンディショナリティの目的:
- 対象国が国内外での繁栄を損なう政策を用いることなく国際収支の問題を解決する助けとなる。
- 対象国の財政が健全な状態に回復し確実に返済できるようにしてIMFの資金を保護する。これにより、将来、支援を必要とする他の加盟国が、その資金を利用できるようになる。
- 合意した政策目標の達成を目指すものであり、融資プログラムだけでなく、IMFの他のプログラムでも用いられている。
- 政策プログラムと文書:
- 加盟国は自国の経済政策プログラムを成功させるための主要な責任を負う。
- 政策プログラムは「レター・オブ・インテント(趣意書)」にまとめられ、通常「経済・財政政策覚書」が含まれる。
- プログラムの目標と政策は各国の状況により異なる。
- 最重要目標:
- 持続的な質の高い成長への土台を築きつつ、国際収支の健全性とマクロ経済の安定を回復・維持すること。
- For 低所得国の場合は、さらに貧困削減も目標となる。
- 更新は 2023年3月でした
コンディショナリティの形式と評価方法
- IMF融資は多くが分割融資であり、実証可能な政策措置と結び付いている。
- 政策コミットメントの形式:
- 事前条件
- IMFが融資を承認する前または評価を完了する前に対象国が行う措置で、プログラムを成功に導くための土台作りとなる。
- 定量パフォーマンス基準(QPC)
- 政府当局が管理するマクロ経済変数に関する具体的かつ測定可能な融資条件。通貨集計量、信用集計量、外貨準備、財政バランス、対外借入といった変数が含まれる。
- 指標ターゲット
- 柔軟な数値トラッカーで、プログラム目標達成の進捗を監視するための数値指標。不確実性が高く能力に限界がある特定の状況においては、より多くの指標ターゲットを用いることが妥当な場合があり、不確実性が低下した際は、これらのターゲットが、適宣調整したQPCになる可能性がある。
- 構造的ベンチマーク
- 多くの場合数値化できないものの、プログラム目標を達成するうえで非常に重要な改革で、プログラムの実施状況を評価するための指標として使われる。
- 評価と免除:
- IMF理事会は定期的にレビューを行い、プログラムが順調に進んでいるか、あるいは新たな進展に合わせた調整が必要かを評価する。
- 対象国がQPC条件を満たしていない場合でも、プログラムが成功する可能性が高いと判断すれば、IMF理事会はこれを免除する場合がある。免除は逸脱が小規模または一時的である場合、または政府当局が是正措置をとっているような場合に適用される。
- 構造的ベンチマークまたは指標ターゲットを満たしていない場合、免除の必要はないが、プログラム全体の実施状況を評価する際に勘案される。
- データベース:
- プログラムのコンディショナリティの詳細は、MONA(IMFの取極めの監視に関する一般公開データベース)で紹介している。
コンディショナリティの典型的な例(本文に掲示されている例を原文のまま列挙)
- 財政収支措置
- 延滞対外債務の清算
- 統治改革
- 銀行部門の再建計画
- 新たな公的保証の上限
- 対外債務の上限
- 公共部門の延滞対外債務の上限
- 一般政府賃金総額の上限
- 国内債務の上限
- 中央銀行からの政府借入の上限
- 税制の強化
- 財政の透明性の向上
- 汚職防止と法の支配の改善
- 国有企業(SOE)改革とそのガバナンス
IMFのアプローチの変化と2018年レビューの示唆
- 歴史的変遷:
- IMF融資は当初から政策条件を伴うものであり、1980年代以前のIMFコンディショナリティは、主にマクロ経済政策を重視していた。
- 低所得国や民主化への移行国への支援が増加するにつれ、融資の条件はより複雑になり、その範囲も広がった。
- 進化と柔軟性:
- コンディショナリティに対するアプローチは進化を続け、構造改革を目的とした各国への関与の仕方もより柔軟になってきた。
- IMFはプログラムの実施状況を定期的にレビューしている。
- 2018年プログラム設計およびコンディショナリティのレビュー(世界金融危機以降初の包括的見直し)で提案された措置:
- 成果を高めリスクを減らすために、マクロ経済見通しを向上させること。
- 債務持続可能性分析に磨きをかけること。
- 各国の状況により適した構造的条件を設定するための措置を講じること。
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