グローバルな課題に立ち向かうために変化を遂げるIMF
IMF Blog, January 18, 2022
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- グローバルな課題に立ち向かうために変化を遂げるIMF
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- Authors: Ceyla Pazarbasioglu
- Published: January 18, 2022
概要
- 世界は新型コロナウイルス感染症、気候変動、デジタル化、人口分散などの新たな課題に直面している。
- こうした課題は加盟国ごとに影響の度合いが異なり、国際収支に反映されて世界経済の安定を脅かす可能性がある。
- IMFは融資業務、能力開発、政策助言を見直し、変化する加盟国のニーズに対応するために部分的な調整が必要かどうか、どのような調整が必要かを判断することが重要である。
- 例として、現在行われている強靭性・持続可能性トラストの新設に向けた取り組みは、2021年に行われたIMF史上最大規模の6,500憶ドル相当の特別引出権(SDR)配分を基に、最も支援を必要とする加盟国が急速に変化する世界情勢に適応する上で必要となる長期的な資金需要に対応することを目的としている。
過去の方向転換と適応の事例
- 1947年の設立当初、IMFの融資提供は短期間の直接的な融資として理解されていた。
- スタンドバイ取極(SBA)は1952年に導入され、各融資トランシェの条件を継続的に満たしている限り将来的にIMFの財源を利用できることを保証する制度として広まった。
- 1970年代初頭、オイルショックの影響に対応してやや長期的でより譲許的な融資制度が導入され、柔軟な為替レートの導入とともにサーベイランス活動の全面的な見直しが行われた。
- 西アフリカにおけるエボラウイルスの流行やハイチでの地震などの緊急事態に対して、迅速な緊急支援策(融資と債務救済)が強化された。
- こうした適応と革新により、IMFの基本的な性質(マクロ経済と金融の安定の前提条件として実行可能で持続可能な国際収支を保証する役割)は保たれてきた。
現在と今後の課題
- パンデミックの終息が進んでも、短中期的金融ショックは再び発生する可能性がある。
- 例: インフレ圧力に直面する先進国での予想以上に急激な金融引き締めが新興市場国の国際収支に波及するリスク。
- 債務負担が大きい国は財政・資金調達上の危機回避の取り組みが必要。
- 一次産品の主要な輸出国と輸入国は大規模な価格変動に対する強靭性を強化する必要。
- 長期的問題への対応の重要性
- 根深い構造的な問題が以前より蔓延しており、将来の大規模で深刻な国際収支問題を予防するために現在対処する必要がある。
- 気候変動、デジタル化、人口圧力、所得格差と男女格差の拡大が主要な長期課題である。
- 気候変動により食品の輸入価格が高騰し、移民の流出が起こるなど、影響は国ごとに大きく異なる。
- デジタル化(例: 中央銀行デジタル通貨)は物品・サービス貿易と資本の流れに影響を与える。
- 人口圧力が適切に抑制されない場合、若年層比率が高く急速に人口増加する国では失業率が上昇し、高齢化が進む国では労働力・物品・サービスの不足が生じる。
対応手段と政策的含意
- IMFは引き続きサーベイランス、融資、能力開発という従来のツールを用いるが、時として小規模な修正が必要になる可能性がある。
- 長期的課題に効果的に対処するために、世界銀行など専門知識を有する他の機関との協力が必要である。
- 影響の地域間・国間差が大きいことから、影響が国際収支に反映される程度に応じた選択的・適応的対応が求められる。
- IMFはマンデートの範囲内で、加盟国が国内外における繁栄を脅かす施策を用いることなく国際収支上の問題を克服する支援を継続するために方向転換を図る必要がある。
出典: グローバルな課題に立ち向かうために変化を遂げるIMF