クリシュナ・スリニバーサンはIMFアジア太平洋局の局長(APD)。この役職では、アジア太平洋地域の全ての国に関わるIMFの業務を統括する。それ以前はアジア太平洋局の副局長として、中国や韓国などのシステム上重要な国に関する業務を監督した。その前職ではIMF西半球局(WHD)副局長としてブラジル、カナダ、メキシコ、ペルー、エクアドル、カリブ諸国などの南北アメリカ諸国についてIMFの業務を監督し、同局の研究活動や主要刊行物である「ラテンアメリカ・カリブ地域経済見通し(REO)」を監修した。共同編集者を務めた近著に『Brazil—Boom, Bust and the Road to Recovery』と『Unleashing Growth and Strengthening Resilience in the Caribbean』の2冊がある。WHDに勤務する前は、欧州局の職員として英国とイスラエル担当のIMFミッションチーフを務めた。それ以前には調査局に所属し、世界金融危機のもとでG20に関わるIMFの業務を指揮した。この業務に関連して、IMF書籍『Global Rebalancing: A Roadmap for Economic Recovery』では共同編集者を務めた。スリニバーサン氏は1994年にIMFでの勤務を開始して以降、幅広い部門で業務を担当してきた。インディアナ大学で経済学博士号を、デリー・スクール・オブ・エコノミクスで経済学修士号を取得。IMFと主要学術誌の両方に多くの論文を寄稿している。