持続可能な開発と持続可能な債務 適切なバランスを実現する
IMF Blog, December 23, 2019
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- 持続可能な開発と持続可能な債務 適切なバランスを実現する
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- Authors: Kristalina Georgieva
- Published: December 23, 2019
概要と現状認識
- この20年でサブサハラアフリカは大きな経済発展を遂げた。
- 極度の貧困の水準は3分の1低下。
- 平均余命は2割延びた。
- 1人あたりの実質所得は平均で約50%増加。
- それでも、サブサハラアフリカによる持続可能な開発目標(SDGs)達成はまだ道半ばである。
- SDGs達成には資金調達が必要であり、借入は賢明に行われれば理にかなっている(道路、学校、病院など生産性と生活水準向上につながるプロジェクトのための借入)。
債務動向とファイナンスの課題
- 2011年から2016年にかけて公的債務の水準は急上昇した後、その対GDP比の平均値は約55%で推移している。
- 過去10年の債務残高増加分のうち、70%以上が国内外の市中借入(非譲許的融資)による増加。
- 非譲許的融資へのシフトは、債務返済費用の増大と社会インフラ投資の減少を意味する。
- 借入だけではSDGs達成は困難である。推定されるSDG関連ニーズのうち、国内資金だけでは4分の1しか満たせないと見られている。
バランス志向のアプローチ(比喩と方針)
- 「テランガのライオン」の成功にならい、攻守や個人とチームのバランスのように、以下のバランスが求められる:
- 開発資金の調達と債務持続可能性の維持
- 人々への投資とインフラの改良
- 長期的な開発目標と差し迫った目前のニーズ
5つの強力な戦術(3つは国内、2つは国際・民間)
- 国内向け(政策担当者向け)
1. 歳入増を図ること
- サブサハラアフリカは歳入徴収で遅れを取っている。
- IMF試算では、歳入徴収額が潜在的な歳入をGDP比で3~5%ポイント下回っている。
- ウガンダの事例:IMFの技術支援を得た改革で、歳入が対GDP比で2012年の11%から昨年はほぼ15%に増加。
2. 投資をより効率的にすること
- 現状、インフラ支出のうち公的資本ストックとなるのは約60%のみ。
- 1ドル支出するごとに、資産に値するものはおよそ60セントしか得られていない。
3. 公的債務管理を強化すること
- 正確かつ包括的でタイムリーなデータ提供により債務の透明性を高める。
- 透明性は投資家との信頼構築、国内資本市場のサポート、債務返済費用削減に寄与する。
- 国際社会・民間セクター向け
4. 先進国による援助の拡充
- 政府開発援助(ODA)をドナー国の国民所得の0.7%にまで引き上げることが目標。
- ドナー国は贈与や譲許的融資で収益率が確実に高いプロジェクトにより注力できる。
5. 民間セクターの動員(ブレンド・ファイナンス等)
- 国外からの直接投資を増やすなど、民間プレーヤーを一層取り込む必要がある。
- ブレンド・ファイナンス(贈与と譲許的融資、市中からの資金調達の組合せ)は良い例となり得る。
リスクシェアリングと協調の必要性
- リスクシェアリングを促進し、開発金融を拡充するためには、官民双方と国際社会の協調が不可欠である。
- 国内努力だけでは限界があり、グローバルなチームとしてより多くのことを行う必要がある。
- セネガルの諺:「ひとりでできることは、二人でやればもっとうまくできる」— 協調と団結が成功の鍵である。
出典: IMF ブログ記事「持続可能な開発と持続可能な債務 適切なバランスを実現する」