強力なインフラガバナンス 公共投資の無駄を終わらせる方法
IMF Blog, September 3, 2020
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- 強力なインフラガバナンス 公共投資の無駄を終わらせる方法
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Bibliographic details
- Authors: Gerd Schwartz, Manal Fouad, Torben Hansen
- Published: September 3, 2020
パンデミック、回復、公共インフラの役割
- 新型コロナウイルスは世界中の人々、企業、国々に大きな影響を及ぼした。国々は個人・企業を対象にライフラインとなる公的支援を拡大してきたが、経済活動の水準が低く、債務が異例の規模に達する中、パンデミックから回復する上で非常に大きな試練に直面することになる。
- この回復において公共インフラ投資が重要な役割を果たす。ただし、資源が限られる中で、政府は納税者からの資金を適切なプロジェクトに賢明に使う必要がある。
- 「優れたインフラガバナンス」は、公共インフラを計画・配分・実行するための強力な制度と枠組みを指し、質の高いインフラ実現に不可欠である。
主要な分析結果と数値
- IMFの分析は、各国平均でインフラ支出の約3分の1が非効率性のために無駄にされていることを示している。
- 低所得国の場合、こうした損失の割合が驚くことに50%を超えることがある。
- IMFの試算では、こうした損失の半分以上をインフラガバナンス改善によって補えるかもしれない。
公共投資の可能性と政策的意義
- 適切に設計・導入された公共インフラは、低迷する総需要を刺激し、包摂的な成長を促進し、格差是正を進め、経済機会を創出しうる。
- 医療システム、デジタル、環境に配慮したインフラへの投資は、人々の生活改善、市場の接続、気候変動や未来のパンデミックに対する強靭性向上に寄与する。
- 国々は持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて公共投資を増やす必要がある一方、先進国は道路や橋、医療システムなど老朽化するインフラへの対応が必要である。
- 出費はその1ドル1ドルが有意義である必要があり、支出をより上手に、より賢明に行うことが求められる。
書籍の内容と政策アクションのロードマップ
- IMFの新しい書籍は、各国が「抱負から行動」へと動き、質の高いインフラを成果として実現するためのロードマップを提示している。これには、60か国以上で実施された公共投資マネジメント評価(PIMA)を含む分析と能力開発の取り組みが反映されている。
- 書籍で取り上げる具体的トピック(例示):
- インフラプロジェクトでいかに腐敗を管理するか
- 財政リスクをどう軽減・管理するか
- 計画と予算編成の統合方法
- 公共投資サイクル初期およびプロジェクト評価・選定の時期における健全な慣行の導入
- 公共インフラ資産の維持管理と気候変動への耐性構築
- 書籍は、制度が書面上では良好に見えがちである点を強調し、設計された枠組みが実践上どれほど適切に稼働するかに焦点を当てる重要性を示している。
- 2020年10月の「財政モニター」では、持続可能な経済と回復を実現するために各国がインフラ投資をどのように行うのが最善かに関するIMFのさらなる分析と政策助言を掲載する予定である。
実践事例と革新的な取り組み
- チリは包括的なインフラガバナンス制度を策定し、コスト削減を実現している。
- 韓国では国レベルで公共調達の一元管理を行っており、公共調達制度の透明性と健全性に改善が見られた。
- 南アフリカは公共インフラ維持のための指針と基準を策定しており、道路や橋といった公的資産の価値低下を避けるための措置を講じている。
結論と政策的示唆
- インフラガバナンスを改善するための具体的な行動によって、国々は公共投資の無駄を終わらせ、質の高いインフラを創出できる。
- 新型コロナ流行後に経済を再構築する上で、強力なインフラガバナンスの重要性はかつてなく高い。
著者
- ガード・シュヴァルツ:IMF財政局の副局長。インフラガバナンスを含め、財政管理に関する局の業務を統括。
- マナル・フアド:財政局公共財政管理(PFM)第2課の課長。公共財政の専門家で能力開発を担当。
- トルベン・ハンセン:財政局公共財政管理(PFM)第1課の課長補佐。能力開発業務と分析に従事。
- ジュヌヴィエーブ・ヴェルディエ:IMF中東中央アジア局の課長。歳出の効率性や公共投資に関する研究・政策出版の経験あり。
出典: IMF ウェブ記事「強力なインフラガバナンス 公共投資の無駄を終わらせる方法」