IMF、全世界からの能力開発への要請に対処
IMF News, September 27, 2016
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- Published: September 27, 2016
概要と主要統計
- IMFの専門的な助言(技術支援と研修=能力開発)は、IMFの活動の4分の1超を占める(図1)。
- IMFは6年連続で能力開発への支出を増加、昨年度は2億5,600万ドル。
- IMFの技術支援の約半分を低所得途上国が、その残りの大半を新興市場国・地域が占める。サブサハラ・アフリカが全地域のうち技術支援の最大シェアを占める(図2)。
- IMFは、16カ国に92億ドルの新規融資を承認。うち、13カ国は低所得途上国向け。
- 13の低所得途上国への低金利またはゼロ金利融資12億ドルを含め、16加盟国に対して新たな融資を92億ドル承認した。
- IMFは個々の加盟国の経済政策及び金融部門政策のレビューを117回実施。
地域的アプローチと技術支援センター
- IMFは太平洋地域、カリブ地域、アフリカ、中東及び中央アメリカにある地域技術支援センターのグローバルネットワークを通じ、加盟国の人材・組織・制度能力の強化を支援。
- 地域的アプローチの効果:
- 各地域固有のニーズに応じたきめ細かな支援を提供。
- 他の支援機関とより緊密に連携。
- 新たなニーズにより迅速に対応。
- 地域統合の促進。
- 2016年度の動き:
- インド政府とニューデリーを拠点とする南アジア地域研修・技術支援センターの新規設立に関する協定に署名。
- 同センターはインド、韓国及びオーストラリアからの早期資金協力により設立され、バングラデシュ、ブータン、インド、モルディブ、ネパール、スリランカを対象に支援。
技術支援の重点トピック
- 技術支援センターが集中的に取り組むトピック:
- 金融セクターの監督
- 税と関税行政
- 中期歳出の枠組みと公共財政管理
- 金融市場及び金融政策の枠組み
- マクロ経済の統計データ
- 加盟国からの要請が特に多いのは財政問題(図3)。
- IMF能力開発活動は、加盟国とIMF間で継続中の政策対話と統合されている。
年次報告書と情報発信
- 「2016年 IMF年次報告書―解決策を共に見出す」では、特集記事、テーマ主題型の編成、インフォグラフィックをオンライン上のイノベーションと組み合わせて掲載。
- 「スポットライト」セクションは、2015年5月1日~2016年4月30日会計年度中に実施されたIMFの理事会、マネジメント、スタッフの重要な活動を取り上げる(例: クォータ改革、SDRバスケットへの元の追加、IMFの開発資金調達への貢献)。
- 「一口メモ」タブでは、IMFのクォータの仕組み、10月1日に実施されるSDRバスケットの変更点などを平易に解説。
- 「地域ハイライト」には、急増する難民の経済的影響及び中東の難民の母国と欧州の難民受入国への影響に関する特別レポートを掲載。
- 年次報告書の印刷版は8カ国語。CD-ROMは英語のみ。ウェブ版はhtmlフォーマットに対応。年次報告書、財務諸表及びCD-ROMは無料で入手可能。問い合わせ先としてIMF Publication Servicesの連絡手段が案内されている。
成果事例(国別の影響)
- ミャンマー:
- 50年にわたる比較的孤立した状態から脱したミャンマーは、IMFの支援を得て策定した税制改革戦略を開始。
- 2012年以降主要な税収からの歳入は毎年平均20%超増加している。
- マリ:
- IMFの技術支援により、2018年までに政府歳入の30%を各地域に徐々に移転している。
- ウクライナ:
- 経済と金融セクターがソ連から独立以来最も深刻な危機から抜け出す中、IMFの支援は銀行の監督、外国為替市場、国内での債券の発行、金融政策、及び中央銀行の構造の改革に寄与。
- パラグアイ:
- IMFの支援により、リスクベースの銀行監督及びインフレーション・ターゲティングの実践に集中的に取り組んだ。
- 中央アジア(アゼルバイジャン、キルギス共和国、タジキスタン):
- IMF支援で対外セクター統計を改善。
- 加盟国は質の高いマクロ経済統計を経済意思決定の基盤として必要としている。
- ミャンマーとウクライナ:
- 資金洗浄及びテロ資金対策においてIMFの技術支援を受けた。
出典: IMF、全世界からの能力開発への要請に対処(2016年IMF年次報告書概要)