2024年年次総会 総務会議長による演説
IMF News, October 25, 2024
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- Published: October 25, 2024
開会と挨拶
- スピーチ者: 2024年年次総会 総務会議長 アフメド・ムナワル閣下(モルディブ金融管理局総裁)
- 日付: 2024年10月25日
- 開会の言葉にて、クリスタリナ・ゲオルギエバIMF専務理事とアジェイ・バンガ世界銀行グループ総裁を歓迎。ゲオルギエバ専務理事の2期目就任を祝意。
世界経済の現状認識
- ブレトンウッズ機関創設80周年を迎えた点を強調(「80年前と同様に、この言葉は今日にも当てはまります」)。
- 現状評価:
- 金融環境はタイト化。
- 地政学的緊張が高まる一方で、世界経済は「驚くべき力強さ」を示している。
- ソフトランディングは「射程圏内」にある。
- インフレは減速しているが、不確実性は高いまま。
- 紛争や大混乱の進展は、一次産品価格上昇を通じて脆弱国に大きな影響を与える可能性あり。
強調された3つの重大な課題
- 気候変動
- 小国、特にSIDS(小島嶼開発途上国)は気候変動の最前線に立つ。
- モルディブの目標: 2028年までに電力の33%を再生可能資源から生産。
- 必要投資: 電力インフラ更新のために約13億ドルが必要。
- ドナー拠出の現状: 表明されたのはその13%にすぎない。
- 要請:
- 国際金融機関に対し、公正なエネルギー移行の原則に基づく、適応と緩和のための利用しやすく手頃な気候資金の提供を要請。
- IMFの強靭性・持続可能性基金と世界銀行が提供した、2024年度中の426億ドルの気候資金を評価する一方、特に脆弱なSIDS向けにはさらなる資金が必要。
- 民間部門の投資を動員する戦略を革新的に見直し、実行する必要。
- 債務の持続可能性
- 現状: 3分の2以上の新興市場国と開発途上国が過剰債務に陥るリスクが高い。
- 協力メカニズム: グローバルソブリン債務ラウンドテーブルによる協力が進むが、さらなる行動が必要。
- 要点:
- 債務持続可能性の分析では各国の文脈をより良く考慮する必要。
- 低所得国向け債務持続可能性枠組みの見直しではSIDS固有のニーズを考慮すべき。
- IMF、世界銀行、国際開発金融機関(MDB)は、過剰債務に陥っている国々を支援するために大胆な措置を講じるべき。
- MDBは、債務環境スワップのようなツールを導入し、気候変動適応への投資と引き換えに債務救済を行うことが可能。
- 構造改革
- 目的: 新興市場国と発展途上国の生産能力と国家能力の強化。
- ブレトンウッズ機関の役割: 雇用創出、機会均等、経済の多様化、難民流入の影響への重点化。
- 実施上の留意点: 構造改革は社会に受け入れられるものであり、メリットが広く共有されるべき。
IMF・世界銀行への期待と既存のイニシアティブ
- 実施済・進行中のイニシアティブ:
- 第16次クォータ一般見直しの完了。
- 国際開発協会(IDA)の第21次増資(IDA第21次増資)。
- クォータシェアの調整と世界銀行グループの融資強化に関する議論。
- 目的: 両機関が引き続き十分な資金基盤を確保することを支援。
- 公平性と代表性:
- 加盟国間での公平な待遇の実現。
- MDBにおける、支援を最も必要とする国々への十分なアクセスと代表性の確保が重要。
- 貧困削減・成長トラストと手数料・上乗せ金利政策の見直しは、IDA第21次増資と合わせて、最も脆弱な加盟国へのサポートを示すもの。
多国間協調と包摂性の強調
- 多国間協調の重要性を強く訴求(「共同の行動こそが分断化が進む世界に対する解決策」)。
- 祝典的・制度的動き:
- 今週IMFに加盟した191番目の加盟国: リヒテンシュタインを歓迎。
- サブサハラアフリカ向けにIMF理事会の25番目の議席が追加されたことを歓迎。
- 同僚の総務に対し、ジェンダーの多様性と平等を擁護するよう強く要請。
- ブレトンウッズ機関への提言:
- 各加盟国固有のニーズや能力に合わせて助言や業務を調整すべき。
- そうでない場合、加盟国民を失望させる結果となるとの警告。
結び
- マクロ経済の安定と繁栄、協調に対する揺るぎないコミットメントを再確認し、演説を締めくくる。
- 閉会の言葉: 「ご清聴ありがとうございました。」
出典: 2024年年次総会 総務会議長 アフメド・ムナワル閣下 モルディブ金融管理局総裁による演説(2024年10月25日、IMFコミュニケーション局)