アジア太平洋地域セミナー:アジア太平洋地域経済見通し — いかに新たな変異株の波を乗り越えるか
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総括:最新の見通しとウェビナー開催
- IMFは最新の経済見通しにおいて、感染力の高いデルタ株によるパンデミックの新たな波を受けて、2021年のアジア太平洋地域の成長率を6.5%に引き下げた一方、2022年の予想はワクチン接種率の加速を踏まえ5.7%に引き上げた。
- IMFアジア太平洋地域事務所(OAP)は、同地域の最新の経済見通しを紹介するウェビナーを開催した。
- ウェビナーでは報告書の中の2つの分析章が取り上げられた:ワクチン展開の決め手とワクチンが健康や経済に及ぼす影響、ならびに貿易自由化が生産性を高め危機による損失を抑える効果。
- アジアを中心に23か国から約220人以上がオンライン・セミナーに参加した。
ワクチン展開とその経済・健康への影響(第3章の要点)
- 焦点:新型コロナのワクチンによる機会を活かす — アジアからの初期の教訓。
- 議論点(ウェビナー登壇者:ヌール・トーク IMFアジア太平洋局エコノミスト):
- ワクチン接種率の加速が短期的な成長見通しに与える寄与を踏まえ、2022年の成長予想が上方修正されたことを説明。
- ワクチン展開が健康面と経済面の双方に及ぼす影響を定性的に分析。
- 初期の教訓としての政策的含意(ワクチン配布・接種促進の重要性)を提示。
貿易自由化と生産性の回復(第4章の要点)
- 焦点:貿易自由化によりアジアの成長エンジンを再起動させる。
- 議論点(ウェビナー登壇者:シッダールタ・コタリ IMFアジア太平洋局エコノミスト):
- 貿易自由化が生産性を高め、危機による損失を抑える経路を提示。
- 地域の成長回復に向けた構造的政策の役割を論点化。
登壇者の経歴(要旨)
- 鷲見周久(IMFアジア太平洋地域事務所長)
- IMFワシントン本部ではアジア太平洋局(APD)等に7年間在籍し、対フィリピン、シンガポール、ニュージーランドおよびフィジーIMF代表団を率いるなど、様々な国を担当。
- 同局の金融セクター・サーベイランスグループ代表を務め、2015年には“The Future of Asian Finance”を出版するなど、アジア金融の将来に関するプロジェクトを主導。
- IMF着任前は、財務省副財務官、理財局国庫・国債担当審議官、金融庁総務企画局参事官など日本政府で要職を歴任。東京大学法学部卒業、米ハーバード大学にてMBAを取得。
- ヌール・トーク(IMFアジア太平洋局エコノミスト)
- 地域研究部門で地域開発を担当、マレーシアも担当。
- 以前はIMF金融資本市場局でエコノミストとして従事。調査研究関心は資本フローに対する新興市場国の政策対応、非伝統的な金融政策による波及効果、二国間為替レートのシステミックな変動。
- 慶應義塾大学で経済学の修士号と博士号を取得。
- シッダールタ・コタリ(IMFアジア太平洋局エコノミスト)
- オーストラリアを担当するとともに、地域研究部門の一員としてより広範な地域開発を担当。
- 以前はIMF調査局及びアフリカ局でエコノミストとして従事。調査研究関心はマクロ経済学、開発、労働市場、不平等。
- スタンフォード大学で経済学の博士号を取得。
ウェビナー議事日程(時間は現地表記)
- 11:00-11:05 am:冒頭挨拶
- 11:05-11:25 am:「新たな変異株の波を乗り越える:パンデミックの再来による回復の遅れ」;鷲見周久 IMFアジア太平洋地域事務所長
- 11:25-11:40 am:「新型コロナのワクチンによる機会を活かす:アジアからの初期の教訓(第3章)」;ヌール・トーク IMFアジア太平洋局エコノミスト
- 11:40-11:55 am:「貿易自由化によりアジアの成長エンジンを再起動させる(第4章)」;シッダールタ・コタリ IMFアジア太平洋局エコノミスト
- 11:55-12:25 pm:質疑応答
- 12:25-12:30 pm:閉会及びアンケート
Content in this bundle
- Leveraging Opportunities from COVID-19 Vaccines: Early Lessons from Asia
- Reigniting Asia’s Growth Engine: The Role of Trade Liberalization and GVCs
- Navigating Waves of New Variants: Pandemic Resurgence Slows the Recovery
References