委員会、グループ、クラブに関するガイド
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- Published: September 20, 2023
概要
- 世界の政治指導者や当局者は、さまざまな議論の場や機関を通じてIMFの活動を形作る。
- IMFは世界の金融市場や各国での出来事に対する世界レベルでの協調的対応の中心にいるため、これらのグループの活動内容と仕組みを理解することが重要である。
- 更新は 2023年3月。
国際通貨金融委員会(IMFC)
- 役割と機能:
- IMFの総務会へ、国際通貨・金融システムの監督と管理に関する助言および報告を行う。
- システムに混乱を引き起こしかねない顕在化しつつある事象への対応策に関する助言を含む。
- 理事会によるIMF協定の改正案を協議し、総務会から委ねられるその他の問題について助言を行う。
- 公式な意思決定権は持たないが、IMFの作業や方針に戦略的な方向性を与える手段となる。
- 会合頻度と手続:
- 通常、年に2回、世銀・IMF年次総会および春季会合の際に会合を開催する。
- 各会合に向けて専務理事が議題案を作成し、理事会での協議とIMFC議長の承認を経て採択される。
- 会合の終了時にコミュニケ(声明)を発表し、次回の春季会合あるいは年次総会までの向こう半年間のIMFの業務プログラムの指針となる。
- 規模と構成:
- 中央銀行総裁または大臣級の25名の委員で構成される。
- 委員はIMF加盟国の総務から選出される(IMF加盟国は今や191か国)。
- 理事を選出した加盟国もしくは加盟国グループがそれぞれIMFCの委員を指名する。
- 議長と任期:
- 現在の議長はサウジアラビアのモハメド・アルジャダーン財務大臣であり、2024年1月4日付けで2年を任期として選出された。
- IMFCはコンセンサス方式を採用。任期の正式規定はないが、2007年以降に選出されたIMFC議長は 3年を任期としている。
- オブザーバー:
- 世界銀行を含む複数の国際機関が会合にオブザーバーとして参加する。
合同開発委員会(Joint Ministerial Committee on the Transfer of Real Resources to Developing Countries)
- 設置目的と歴史:
- 1974 年 10 月に設置。開発に関連する重要事項および途上国の経済発展を促進する上で不可欠な財源について、IMFと世界銀行の総務会へ助言することが目的。
- 通常、年に2回、IMFCの会合に続いて開催される。
- 構成:
- IMFと世界銀行の全加盟国を代表する25名(通常は財務大臣や開発担当大臣)で構成される。
- 現在の議長はウルグアイ東方共和国のアスセナ・アルベレチェ経済財務大臣。
G7(先進7か国グループ)
- 歴史と役割:
- 1975 年から年次経済サミットを開催。
- 財務大臣・中央銀行総裁レベルでは1986 年から1987 年にかけて主要な政策協調グループとなった。
- 1987 年以降、財務相・中央銀行総裁は少なくとも年に 2 回会合を開催し、世界経済の動向を監視し、経済政策を評価する。
- IMFとの関係:
- IMF専務理事は通常、招待ベースでG7のサーベイランス協議に参加する。
- G7は主要先進国間の経済・金融問題に関する協議の場として機能する。
- 参加国(例示):
- カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国。
G10(先進10か国グループ)
- 目的:
- 一般借入取極(GAB)への参加に同意した国のグループ。GABはIMFの補完的な借入枠。
- 歴史:
- GABは1962年に締結。G10は1964年にスイスの参加で11か国に拡大したが名称はG10のまま。
- G10は1969年の特別引出権(SDR)の創設につながった報告書を発表。
- 1971年 12月のスミソニアン合意に至った協議の場でもあった。
- オブザーバー:
- 国際決済銀行(BIS)、欧州委員会、IMF、OECDが公式オブザーバーを務める。
- 参加国(例示):
- ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、オランダ、スウェーデン、スイス、英国、米国。
G15(15か国グループ)
- 設立と目的:
- 1989年9月に結成。ラテンアメリカ、アフリカ、アジアの国々で構成され、投資、貿易、技術分野での途上国間協力に重点を置く。
- 参加国は17か国まで拡大しているが名称はG15のまま。
- 参加国(例示):
- アルジェリア、チリ、インドネシア、ケニア、ナイジェリア、ベネズエラ・ボリバル共和国。
G20(20か国グループ)
- 設立と役割:
- 1999年に創設。主要な先進および新興市場国・地域のグループで、政策協調と金融安定の促進、国際金融の近代化を目的とする。
- 発展:
- 2008年の世界金融危機を受けて財務大臣・中央銀行総裁会議が開催され、2008年11月に元首・政府首脳レベルのG20首脳会合が初開催。
- 2009年のピッツバーグ・サミットでG20を「我々の国際経済協力に関する第一のフォーラム」と指定。
- IMFとの関係:
- IMFは世界経済成長と国際通貨・金融の安定性に関連する問題でG20と密接に協力する。
- G20参加国間で達した合意はIMFに法的地位や拘束力はないが、IMFの意思決定プロセスで考慮される。
- 構成と代表:
- G7、その他の主要12か国、欧州連合(輪番制の理事会議長国と欧州中央銀行(ECB))の元首・政府首脳、財務大臣、中央銀行総裁で構成。
- IMF専務理事と世界銀行総裁に加えてIMFCおよび合同開発委員会の議長も職権上の資格で会議に参加する。
- 議長国:
- 2023年はインドが議長国、2024年はブラジルが続く(議長国の推移に関する標記)。
G24(24か国グループ)
- 設立と目的:
- 1971年設立。国際通貨および開発金融関連事項に関する新興市場国と途上国の立場を調整し、IMFと世界銀行の会合での代表性を確保することを目的とする。
- 正式名称は「国際通貨および開発案件に関する 24か国政府間グループ」だが、IMF関連機関ではない。
- IMFが事務局の業務を行っている。
- 活動:
- G24参加国の大臣は通常、年に 2 回、IMFCと合同開発委員会の会合に先立って一堂に会する。
- 中国は 1981年より「特別招待国」。
- 2023年はコートジボワールのアダマ・クリバリ財務大臣が議長を務める。
- 参加国(例示):
- アルジェリア、コロンビア、エクアドル、ガボン、ハイチ、ケニア、モロッコ、ペルー、スリランカ。
77か国グループ(G77)
- 設立と目的:
- 1964年6月15日に「77開発途上国共同宣言」により創設。参加国の総体的な経済面での利益の促進と、国連システムにおける合同交渉能力の強化を目的とする。
- 拡大と運営:
- 参加国は134か国まで拡大したが名称はG77のまま。
- 議長国は地域ベースで輪番制(アフリカ、アジア、ラテンアメリカ、カリブ海諸国)で、任期は 1年。
- 2023年はキューバが議長国を務める。
- 参加国(例示):
- アフガニスタン・イスラム共和国、バルバドス、ブルネイ・ダルサラーム、チャド、コスタリカ、エジプト、ガボン、ガイアナ、ジャマイカ、レバノン、モルディブ、モロッコ、ニジェール、パラグアイ、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、シンガポール、スリナム、トンガ、バヌアツ。
金融安定理事会(FSB)
- 背景と名称変更:
- 2009年4月にG20首脳は、金融市場のサーベイランスを強化するために金融安定化フォーラム(FSF)のメンバーを拡大し、名称を金融安定理事会(FSB)に変更した。
- 新たにG20や香港特別行政区、オランダ、シンガポール、スペイン、スイスがメンバーとなった。
- 目的:
- 金融市場の機能の改善を支え、金融の安定性維持を担う当局間の情報共有と国際協力の強化を通じてシステミック・リスクを低減すること。
- 構成と運営:
- 現在のFSB議長はオランダ中央銀行のクラース・クノット総裁。
- FSBは総会、運営委員会、必要に応じたその他の委員会およびサブグループ、スイス・バーゼルにある事務局で構成される。
- 総会は意思決定機関で、メンバー国の財務省、中央銀行、監督当局のトップ、主要基準設定機関や中央銀行の委員会の議長、国際金融機関の上級代表で構成される。
- 運営委員会は次回の総会までの間、業務に関する指針を示して方針を推進する。総会は必要に応じて常設委員会および作業部会を設置できる。
- メンバー構成(内訳):
- 議長(1)、メンバー国・地域(25)、国際金融機関(4)、国際基準設定機関およびその他の機関(13)。
債権国クラブ:パリ・クラブ
- 概要:
- パリ・クラブは先進国が大半を占める公的債権国の非公式グループで、返済困難に直面している債務国に協調的かつ持続的な解決策を探す。
- 債務救済措置は、定められた期間中や設定日における債務返済の繰延あるいは削減の形で提供される。
- 法的基盤はないが、参加国は繰延に関する協調的合意を迅速かつ効果的に実現するための一連の規則および原則に同意する。
- 歴史と実績:
- 任意的な団体として1956年に創設。以降、パリ・クラブと関連アドホックグループは101の債務国を対象とする477件の合意を締結してきた。
- IMFとの関係:
- 債務国が繰延合意に適格とされるためにはIMF支援プログラムを実施している必要が通常あるため、パリ・クラブとIMFは幅広い交流を持っている。
References