IMFは、情報の開示を控えるべき具体的かつ重大な理由がない限り、情報をタイムリーに開示することにより透明性を重視しています。政策と加盟国への助言の内容を開示し明確にすることで、IMFに対する理解を深めアカウンタビリティを果たすよう努めています。
IMF加盟国は透明性を高めることにより、自国の経済を強化し、危機に対する脆弱性を軽減することができます。加盟国は情報を開示することで、政策についての公の場での議論と検討を促し、アカウンタビリティと信頼性を高め、世界金融市場が効率的かつ秩序正しく機能することに貢献します。
IMFは以下をはじめとする詳細情報をウェブサイトで公開しています。
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加盟国の財務データ。各加盟国のIMFに対する財政状態のタイムリーな情報。 |
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IMFの金融活動(毎週更新)。財源と流動性に関する月間データと金融取引の四半期データ。 |
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さらに、IMF職員行動規範、IMF理事行動規範、IMF採用方針、IMF調達ガイドラインも公開しています。 |
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IMF職員は、IMFの取り組みの効果を上げるために定期的に政策・手順のレビューを行っています。最新のレビューでは、IMFの業務における貿易の役割、IMFの政策助言を向上させる方法、金融セクター評価プログラム(FSAP)の有効性、IMFの助言の公平性を取り上げています。
独立評価機関(IEO)は、IMFのマネージメントから独立した機関であり、IMF理事会とも一定の距離を置いてIMFの政策・運営を評価します。IEOの目的、報告書、作業プログラムは一般に公開されています。IEOの業務は通常、内外の関係者に開かれており、IMF加盟国、寄付団体、国際機関、市民社会団体からの寄付を財源としています。
IMFは多様なコミュニケーション媒体を用いて、その業務に関する広報活動を行っています。ウェブサイトでは、報告書、政策分析、国別データ、財務情報、理事会の決定を継続的に公表しています。そして、これらの情報をブログ、ポッドキャスト、ビデオといった様々なデジタルコンテンツを通じて一般向けに説明しています。また、ソーシャルメディアを通じてIMFの運営・政策決定に関する重要な情報を発信しています。
IMFは、業務について説明するために常にメディアとコミュニケーションを取っています。IMF職員とマネージメントは、 市民社会団体(CSO)の代表や研究者を始めとする多様なステークホルダーとも関わりを持っています。地域・国別の関与に加え、IMFはオンラインでの意見交換や、職員との議論を通じて、組織の方針を決定するうえでもCSOとの協議を行っています。
更新は 2023年3月でした