ベルナール・ロアース

財務局

ベルナール・ロアースは国際通貨基金(IMF)財務局長。2021年4月に就任。同職ではIMFの資金の動員、管理、統制を司り、IMFの財務関連の方針や業務のあらゆる側面についてIMFマネジメントや理事会に助言を行う。IMFの資金の効率的かつ健全な管理に確実を期すことを目指した方針の策定と実施、財務報告、会計、流動性と資産の管理、加盟国との財務取引実施などの責任を担っている。

ベルギー国籍で、30年以上にわたってさまざまな国際金融機関や民間部門で複数の分野や国にまたがり上級財務職を務めてきた。IMFでの勤務開始以前は、世界銀行グループ(WBG)で2014年から2019年までグループ全体の副総裁兼コントローラーを、その後は特別業務担当副総裁を務め、世銀全体規模の主要な取り組みを主導した。2019年の大半は専務理事代行兼最高財務責任者を務め、財務報告、リスク管理、持続可能な資金動員を統括。また、WBG企業経費やWBG信託基金に関するクライアントサービス機能も主導した。

それらの役職に就く前には、IFCの最高総務責任者として情報技術、企業戦略、施設の管理・保安、および組織横断的な効率化・生産性向上の取り組みのリーダーシップを統括した。IFCでは2009年にコントローラー兼財務・会計局長として勤務を開始し、財務持続可能性、IFCのバックオフィス機能、IFCの流動性資産・借入金ポートフォリオ、および財務報告、調達、データ・ガバナンスに関する内部統制を担当。

IFCの前は、さまざまな業界で20年近い国際財務経験を積み、その一環としてバイオ医薬品企業のUCBグループや、ケーブル・アンド・ワイヤレス、オーウェンス・コーニング、A.C.ニールセンなどの大手多国籍企業で幹部職も務めた。

ベルギーのソルヴェイ・ビジネススクールにてエンジニアリングとビジネスの学士号と修士号を取得。欧州証券アナリスト協会連合会より公認財務アナリストの認定も受けている。

最終更新日:2021年4月15日