クリスタリナ・ゲオルギエバ

専務理事

クリスタリナ・ゲオルギエバ氏は現在、国際通貨基金(IMF)の専務理事を努めている。同職には2019年9月25日に選出され、同年の10月1日に就任した。

IMF専務理事として就任する以前、ゲオルギエバ氏は2017年1月から2019年9月まで世界銀行の最高経営責任者(CEO)を務めた。同職在任中には3か月間、世界銀行暫定総裁の役を担った。

世界銀行CEOに就任する前、ゲオルギエバ氏は欧州委員会で予算・人的資源を担当する副委員長として欧州連合(EU)の課題設定を支えていた。その職務において、1,610億ユーロ(1,750億米ドル)のEU予算と3万3,000人の職員を管理した。また、ユーロ圏債務危機と2015年難民危機への対応も統括した。それ以前には、国際協力・人道支援・危機対応を担当する欧州委員として、世界最大規模の人道支援予算を管理した。

ゲオルギエバ氏は1993年、世界銀行の環境エコノミストとして公的機関でのキャリアを始めた。世界銀行には17年間勤務し、持続可能な開発担当局長、ロシア連邦担当局長、環境担当局長、東アジア・太平洋地域の環境・社会開発担当局長など様々な幹部・管理職を歴任した後、2008年には副総裁兼官房長に任命された。同職においては、世界銀行幹部、理事会、出資国の間での対話を調整した。

ゲオルギエバ氏は「適応に関する世界委員会(Global Commission on Adaptation)」の共同議長、国連人道資金の調達に関するハイレベルパネル共同議長など、多くの国際パネルでの役割を担っている。また、ミクロ経済学とマクロ経済学の教科書など、環境政策・経済政策に関して著者、共著者として100点を超える出版物を執筆している。

ゲオルギエバ氏はブルガリアのソフィア出身。1953年生まれ。ソフィアにある国家世界経済大学で政治経済学と社会学の修士号、経済科学博士号を取得。1977年から1993年には同大学の准教授を務めた。研究者であった期間には、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスやマサチューセッツ工科大学(MIT)の客員研究員も務めた。

2010年にゲオルギエバ氏は、EUの人道危機対応で発揮したリーダーシップを理由にヨーロピアンボイス紙の「今年の欧州人」「今年の欧州委員」に指名された。2020年10月、ゲオルギエバ氏の公職における顕著かつ卓越した貢献を称える「Distinguished International Leadership Award」がアトランティック・カウンシルから授与された。