米国議会によるIMF資金増強のための行動に関する声明

2020年3月27日

ワシントン DC - 国際通貨基金(IMF)は、IMF資金を増強するために米国が約束した貢献が米国議会にて本日迅速に承認されたことを歓迎する。

IMFの資金・ガバナンスに関する諸施策の一環として、IMF理事会は 2020年1月16日 に、IMFの 新規借入取極(NAB) に基づく借入枠の倍増を承認した。本措置は、一部の参加国では、議会等による国内承認を必要とする。

クリスタリナ・ゲオルギエバIMF専務理事は、「米国がIMFに対する多額の貢献の承認を迅速化すると決定したことは、国際社会への強力なメッセージであり、米ドルで1兆ドルのIMFの融資能力を強化する助けとなります。世界が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と闘っており、IMF資金を求める声が高まっている中、この決定は非常に重要なタイミングで下されました」と述べた。また、「米国がこの重要な一歩を踏み出した今、対応がまだである他の新規借入取極参加国も貢献の約束のために速やかな対応を行ってくださるものだと確信しています。こうした資金によってIMFはこの危機局面で最後の貸し手として不可欠な役割を果たし続けることができます」と付け加えた。

新規借入取極( NAB )の変更

2020年1月16日にIMF理事会は、新規借入取極を現在の1,824億SDR(米ドル換算で約2,520億ドル)から倍増し、2021年から2025年の新たな新規借入取極期間には3,647億SDR(同約5,040億ドル)とすることを承認した。また、新規借入取極の決定ついて他にもいくつかの修正が承認された。

これらの変更は、新規借入取極参加国が必要な国内承認を得て必須の同意を提示した時点、または2021年1月1日のいずれか遅い方の時点で発効する。

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