世界経済見通し 2020年10月
World Economic Outlook, October 2020
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- 世界経済見通し 2020年10月
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- Published: October 12, 2020
総括 — 新型コロナの影響と回復の概況
- 今年に入ってから、新型コロナウイルスによって 100 万人以上の命が失われており、犠牲者の数は増え続けている。深刻な症状に見舞われた人はもっと多い。
- 9,000 万人近くの人が今年中に極度の貧困に陥ると予測されている。
- 検査の数が増え、治療法の改善も見られ、そしてワクチンの治験もかつてない速さで進められている。中には、すでに試験の最終段階に達しているものもある。
- 国際的な連帯の強化の例として、医療機器に係る貿易制限の撤回や、脆弱国に対する資金支援の拡大がある。
- 最近のデータは、「大封鎖」後の経済再開を経て多くの国で景気回復が予想よりも速いペースで始まってきていることを示している。
- 財政や通貨、規制の面で大規模かつ迅速で過去に例を見ない対応がとられており、これが家計の可処分所得維持、企業のキャッシュフロー保護、信用供給の下支えに寄与している。これらの行動が合わさって、これまでのところ 2008-09 年に見られた金融崩壊の再来は避けられている。
短期見通し — 2020年と2021年の成長予測
- 世界経済の2020年の成長率はマイナス4.4%になると予想される。
- この下方幅は、2020年6月の「世界経済見通し(WEO)改訂見通し」で示された予想ほど深刻ではない。
- 修正の主因は次のとおり:
- 第2四半期のGDP実績が予想を上回ったこと(特に主要先進国での 5 月と 6 月のロックダウン緩和後の経済活動の回復)。
- 第3四半期における景気回復の加速を示す指標の出現。
- 中国における成長回復が予想以上に強力であったこと。
- 世界経済は2021年には5.2%の成長が見込まれる。
- 世界経済の2020年の収縮と2021年の回復によって、2021年の世界GDPは2019年を0.6%とわずかに上回る水準になると予想される。
リスクと中期的含意
- 世界経済は4月の「大封鎖」の最中に沈み込んだ深みから回復しつつあるが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが続くかぎり多くの国で経済再開が遅れる可能性がある。
- 一部の国では国民を感染から守るために再び部分的封鎖を実施する動きもある。
- 中国の回復は予想を上回る速さで進んでいるものの、世界経済がパンデミック以前の活動水準に戻るまでには「まだ幾度かの後退もありそうだ」。
- 成長予想は先進国と新興市場国の両方において、大幅なマイナスのGDPギャップが存在すること、また今年から2021年にかけて失業率が高水準にとどまることを示唆している。
出典: 世界経済見通し 2020年10月
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- Executive Summary
- 世界経済見通し「長く困難な登り道」; 要旨; 2020 年10月