世界経済見通し(WEO) 2022年1月改定見通し
World Economic Outlook, January 2022
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- 世界経済見通し(WEO) 2022年1月改定見通し
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- Published: January 24, 2022
概要
- 世界経済は、2021年の5.9%から2022年には4.4%まで減速する見込みである。
- 2022年は、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」蔓延に伴う移動制限、エネルギー価格上昇、供給中断、そして中国の不動産部門の減速や民間消費の回復停滞により、前回予想より悪化した状況で始まった。
- 高インフレが米国と新興市場国・発展途上国の多くで顕著である。
成長見通しと主要数値
- 世界経済成長率(実績/見通し)
- 2021年: 5.9%
- 2022年: 4.4%(10月WEO予測から0.5%ポイントの下方改定)
- 2023年: 3.8%(前回予測から0.2%ポイント引き上げ)
- 米国
- 2022年見通しは、ベースライン予測から「ビルド・バック・ベター(よりよき再建)」の財政政策パッケージを取り除いた想定の見直し、金融緩和解除の前倒し、継続する供給不足を反映し、1.2%ポイントの下方改定。
- 中国
- 2022年見通しは、厳格な新型コロナ政策に起因するパンデミック関連の混乱と不動産デベロッパー間の長期化する金融ストレスを反映し、0.8%ポイントの下方改定。
- 前提条件
- 予測は、ワクチン接種率が世界全体で向上して治療の効果が高まること、そして2022年末までにほとんどの国で健康障害が低水準まで治まることを仮定している。
- インフレ見通し
- サプライチェーンの混乱と高水準のエネルギー価格が継続することから、高インフレは10月WEOの予想よりも長引くと見込まれる。
- インフレ期待が安定し、需給の不均衡が2022年に解消され、主要経済国の金融政策が反応すれば、インフレは徐々に沈静化すると想定されている。
リスク・不確実性
- 下振れリスクの増大点
- 新たな新型コロナ変異株の出現によりパンデミックがさらに長期化する可能性。
- サプライチェーンの混乱、エネルギー価格の乱高下、局所的な賃金上昇圧力によるインフレと政策不確実性の高まり。
- 先進国の利上げによって顕在化しうる金融安定性リスク、新興市場国・発展途上国の資本フロー・通貨・財政状況の悪化。
- 過去2年間で大幅に上昇した債務水準がさらに脆弱化要因となる点。
- 地政学的緊張と進行中の気候非常事態による大規模自然災害のリスクが高いままである点。
政策提言
- 保健面・世界保健戦略
- 新たな変異株リスクを軽減するため、世界中にワクチン、検査用品、治療薬を行き渡らせる必要がある。
- ワクチンを増産し、国内配送システムを改善し、世界のワクチン分配の公平性を高めるべきである。
- マクロ政策
- 多くの国では、金融政策としてインフレ圧力を緩和するために引き締めを継続する一方で、財政政策としては保健・社会支出を優先し、最も被害を受けた人々への支援に重点的に取り組むべきである。
- 国際協力と金融安定
- 流動性アクセスを維持し、必要に応じて債務再編を順序よく進めるために国際協力が不可欠である。
- 気候政策
- 壊滅的な気候変動のリスクを軽減するため、気候政策への投資を継続的に行うことが重要である。
出典: 世界経済見通し(WEO) 2022年1月改定見通し(IMF)
Content in this bundle
- 世界経済見通し(WEO)改訂見通し, 感染件数の増加、景気回復の停滞、そしてインフレ率の上昇, 2022年1月