第1章:アジア太平洋地域の見通し
アジア太平洋地域の経済は、国内外の課題がある中で、2025年に底堅さを示しており、上半期の経済成長は予想を上回った。しかしながら、米国の関税引き上げや保護主義の高まりは、アジアの輸出に対する需要を押し下げ、いずれは短期的に成長の重石となる可能性が高い。国内では、成長の減速傾向と社会的緊張がさらなる課題をもたらす。こうした状況の中、経済成長の底堅さと持続可能性を高めるための改革が非常に重要となる。具体的には、地域経済統合の進展をサポートし、サービス部門を支援し、金融仲介の効率を上げ、不適切な資本配分を是正し、人口高齢化の影響を緩和し、将来のショックに備えるべく政策枠組みを改善しなければならない。