サブサハラアフリカにおける雇用創出に関する喫緊の課題 刻々と迫る
IMF Blog, November 12, 2024
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- サブサハラアフリカにおける雇用創出に関する喫緊の課題 刻々と迫る
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Bibliographic details
- Authors: Athene Laws, Faten Saliba, Can Sever, Luc Tucker
- Published: November 12, 2024
概要
- 世界の他の地域が人口の高齢化に対処する中、アフリカの人口は急増している。
- 2030年までに、世界の労働力人口への新規参入者の半数がサブサハラアフリカから来ることになり、年間最大1,500万人の新規雇用を創出する必要がある。
- この課題は脆弱国・紛争被害国と低所得国で特に深刻であり、これらの国々が地域の年間雇用創出ニーズの約80%を占めている。
主要統計と国別事例
- ニジェールの人口は2,600万人で、若者が人口に占める割合は2058年までピークに達さない予想。
- ニジェールは今後30年間で年間65万人の新規雇用を創出しなければならない。
- 多くの中所得国(ボツワナ、ガーナ、ナミビア、モーリシャスなど)では、若年層の割合がすでにピークに達しており、雇用創出の圧力はそれほど厳しくならない見込み。
主要課題
- 増加する人口に見合う「生産的で質の高い雇用」を大量に創出する必要がある(正規雇用、自営業いずれも含む)。
- インフォーマル雇用の現状:インフォーマルを「罠」としてではなく「踏み台」に変える必要性。
- 生産性の高い部門(現代的なサービス業、製造業など)での雇用拡大の環境整備。
- 民間企業の成長を阻む障壁(電気、インターネット、道路、手頃な価格の公共交通機関、官僚主義、腐敗、資金アクセス不足、地域統合・貿易の制約)。
政策対応(推奨される措置)
- インフォーマルセクターの生産性向上:
- 対象を絞ったスキルのトレーニングを提供する。
- 金融へのアクセスを改善する。
- フォーマル雇用への移行を奨励する政策を実施する。
- 女性を中心とした若者が労働力に参入・成功するための労働市場プログラムを設計する。
- 生産性の高い部門での雇用拡大を促進する環境整備:
- 市場競争を改善する措置を優先する。
- コストパフォーマンスに優れたインフラ投資を優先する(財政制約を踏まえ、複数部門に利する施策を重視)。
- 特定産業へのターゲット型産業政策は、コスト、歪み、汚職リスクをもたらす可能性があるため注意する。
- 民間企業の成長に対する障壁の打破:
- 電気、インターネット、道路、手頃な価格の公共交通機関など重要インフラを優先する。
- 官僚主義と腐敗を抑制する。
- 外国直接投資を呼び込み、地元の資本市場を発展させる。
- 地域統合と貿易を強化して市場を拡大する。
意義とリスク
- 成功した場合:
- 堅調な雇用の伸びは、この地域の国々や人々にとって良いだけでなく、世界経済の成長、消費、投資の原動力となり得る。
- アフリカと世界全体に繁栄をもたらす潜在力がある。
- 失敗した場合:
- 貧困の悪化、不安定化の進行、移民の助長といった負の帰結が想定される。
- 政策当局者は、雇用に関する明るい未来の道を何百万人もの人々に切り開くよう、有意義な変化を目指して取り組む必要がある。
著者・日付
- アシーヌ・ロウズ, フェーティン・サリバ, チャン・セバー, リュック・タッカー
- 2024年11月12日
同ブログは、2024年10月のサブサハラアフリカ地域経済見通しに含まれる分析ノート「サブサハラアフリカにおける雇用創出に関する喫緊の課題 刻々と迫る」(陳文婕(ウェンジー・チェン)、クッシュブー・カンデワル、アシーヌ・ロウズ、フェーティン・サリバ、チャン・セバー、リュック・タッカー著)に基づく。