Atrium at the Annual meetings

年次総会・春季会合とは

国際通貨基金(IMF)と世界銀行グループが毎年開催している年次総会と春季会合では、各国の中央銀行総裁、財務・開発大臣、民間部門の幹部、市民社会の代表者、研究者などが一堂に会し、成長見通し、金融の安定性、貧困削減といった世界経済の現状や国際的な懸念事項について協議します。年次総会と春季会合は世界に類のない会合であり、経済政策決定を議論する独自のフォーラムとなっています。

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年次総会・春季会合の内容

IMFと世界銀行グループの総務会による年次総会は10月に、2年続けてワシントンDCで開催され、3年目は他の加盟国の都市で開催されます。

総務会は加盟国191か国それぞれのハイレベル代表者から構成され、通常は各国の財務大臣、中央銀行総裁、または開発大臣です。年次総会では、各総務が本会議(プレナリー)に出席し、世界経済が直面している課題について協議します。また、総務会は、両機関の今後の業務に関連する主要な政策課題について決定を下し、その後、両機関の理事会がこれらを実行に移します。

さらに、IMFの国際通貨金融委員会(IMFC)IMF・世界銀行合同開発委員会(DC)も会合を開き、両機関の業務の進捗状況を協議します。

IMFCは総務会に所属する25人のメンバーから構成され、IMFの業務を監視しています。IMFCの議論では、世界経済、金融市場の動向をはじめとする、IMFの責務にかかる喫緊の課題に重点を置きます。一方、DCは、世界銀行の総務会に対し、開発に関する重要事項、および途上国の経済開発や貧困削減の促進に必要となる融資財源について助言します。

Annual Meetings IMFC plenary

 

IMFCとDCは、これら会議を締めくくる際に、両機関の理事会の指針となる声明を発表します。過去の声明の一覧は、IMFCDCをご覧ください。

IMFCとDCは、毎年4月にワシントンで開催される両機関の春季会合でも集結します。年次総会と春季会合の間、総務と政府関係者は、IMFと世界銀行のマネジメントおよび職員と個別の会合を開きます。

過去の年次総会・春季会合

年次総会・春季会合の参加者

年次総会・春季会合には例年1万人以上の出席者が来場しますが、ハイブリッド形式で開催されるようになり、参加者数が増え続けています。年次総会・春季会合には総務・総務代理、各国代表団、そして 経済協力開発機構 (OECD)世界貿易機関(WTO)など政府間組織・機関のオブザーバー、金融安定理事会(FSB)などの金融機関・組織の代表、多数の報道関係者、研究者、市民社会団体の代表などが集います。

年次総会・春季会合で開催されるイベント

年次総会・春季会合では複数のイベントを開催します。

G20 meeting 

グループ会議

20か国・地域グループ(G20)24か国グループ(G24)コモンウェルスといった、様々なグループも年次総会と春季会合の前に、または、総会と会合の期間中に、閣僚級の会議を行います。

Annual Meetings Press Conference 

記者会見

IMF専務理事と世界銀行総裁による記者会見に加え、両機関のシニアスタッフが、世界・地域レベルの経済見通しなど、時宜にかなったテーマについて記者会見を開きます。

Annual Meetings High Level Seminars 

ハイレベルセミナーおよびハイレベル対話

セミナープログラムは、政策当局や学界、市民社会、民間部門、報道陣などのリーダーが集い、今日の世界経済・金融に関する喫緊の課題を公に話し合う、世界有数のフォーラムです。これと並行して、ニュー・エコノミー・フォーラム、アナリティカル・コーナー、能力開発トーク、総裁との対話など、既存の対話シリーズの一環として、専門家による踏み込んだ討論も行われます。

Civil society at the annual Meetings 

市民社会フォーラム

年次総会・春季会合の開催中に、市民社会政策フォーラムも開かれます。本フォーラムは政策に関する一連の対話の場であり、世界中から集結する多くの市民社会代表者が、IMFおよび世界銀行のスタッフ、政府関係者などと懸念事項について意見を交わします。IMFと世界銀行が市民社会団体と交わす対話の詳細については、IMFと市民社会のウェブページ、または世界銀行の市民社会に関するウェブページを参照ください。

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更新は 2022年12月でした