専務理事の選出について
最終更新日:2019年8月21日
専務理事の選出プロセスについて教えてください。
理事会が7月16日に発表したプレスリリースに示されているように、専務理事の選出は能力に基づいた、透明で、開かれた方式で行われます。理事会によって、専務理事の選出プロセスが以下のように合意されています。
今回の選出プロセスとそれまでのプロセスとの違いは何ですか。
候補者の経歴
候補者に求められる経歴は2011年と2016年の場合と同じです。理事会の決定の中で示されているように、ふさわしい候補者に求められる点は以下のとおりです。
候補者の指名
透明かつ開かれ、能力に基づいたプロセスでIMF幹部を選出することが誓われていますが、この一環で、2011年からIMFの総務と理事が候補者を指名できるようになっています。2007年以前は、候補者を指名できたのは理事のみでした。
最終候補者を絞り込むプロセス
2011年と2016年と同様に、候補者が4人以上の場合、理事会は地理的な理由に基づく優先を行うことなく候補者の経歴を考慮して、候補者を3人に絞り込みます。その後、IMFの加重投票制に基づいて最終決定が行われます。理事会は、最終候補者リストが決定されるまで、候補者の氏名を非公開とします。
年齢制限はどのように変えられるのでしょうか。年齢制限を変えられるのはいつですか。
IMFの付随規約は総務会の投票により、投じられた票の過半数かつ、最低でも総議決権の3分の2を持つ半数の総務の投票参加(2019年7月末時点で、3,354,410票を持つ総務95人)によって改正が可能です。年齢制限は、指名期間の終了前、期間中、終了後、いつでも変更できます。年齢が上限を超えている候補者は、年齢の上限が撤廃もしくは修正されるかたちでIMFの付随規約が改正されるまで、専務理事に就任することはできません。2019年8月21日、理事会は総務会に対して、年齢制限撤廃を提案しました。プレスリリースNo.19/316をご参照ください。変更を今、行う理由は何ですか?特定の候補者に合わせたものでしょうか?もし特定の候補者に合わせた変更ならば、変更は公平なのでしょうか。
次期専務理事を選定する現在のプロセスにおいて、理事会は年齢が65歳を超えた候補者を少なくとも1人検討することになると見込んでいます。これまでに65歳を超えた候補者の推薦が公に発表されています。年齢制限の撤廃は過去にも理事会が検討した問題であり、これまでの議論の結果、一度、その時点での変更の提案はまったく行われなかったものの「年齢が65歳を超えた候補者を理事会が検討したいと将来考えた場合には、その時点で理事会が総務会に年齢制限の修正を要請できる」との結論が出されています。現在の次期専務理事選出プロセスでこの年齢の問題が生じており、理事会がこの問題を再度検討することになりました。
理事会は総務会に対して年齢制限撤廃の修正を行うよう推奨することで合意しました。年齢制限撤廃によって、次期専務理事、またそれ以降の専務理事について、候補選出プロセスがさらに柔軟なものとなるでしょう。
また、専務理事は理事会の議長を務めますが、理事会を構成する理事には年齢制限がありません。同様に世界銀行グループ総裁や多くの国際機関の長にも年齢制限は課されていません。専務理事の年齢制限撤廃はこうした状況とも合致するでしょう。