日本、IMFの大災害抑制・救済基金と貧困削減・成長トラストへの拠出を拡大
IMF News, May 1, 2020
Source details
- Canonical URL
- 日本、IMFの大災害抑制・救済基金と貧困削減・成長トラストへの拠出を拡大
Other formats
Bibliographic details
- Published: May 1, 2020
概要
- 日本政府は新型コロナウイルス感染拡大に対応して「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」としてGDPの約20%にあたる大規模な経済・財政対策を発表。
- 同時に、IMFを通じた低所得国支援に積極的に資金拠出し、世界経済の安定を下支えする姿勢を示した。
日本のIMFへの既往の貢献
- PRGTへの融資実績: 90億SDR近い融資(PRGT融資の23%)。
- PRGTへのグラント(補助金)拠出: 9億SDRを超える(ドナー諸国の総拠出額の約15%)。
- 日本はIMFの諸財源に最大の貢献をしており、譲許的融資制度にとって最大の拠出国。
直近の拠出・措置(4月の対応)
- CCRT(大災害抑制・救済基金)へ1億ドルを追加拠出し、グラントベースの債務返済猶予を直ちに提供可能に。
- PRGTへの拠出について、現在の36億SDRから倍増させる意向を表明。
- まずは18億SDRを直ちに利用可能にする。
- 他国の拠出に応じて、さらに18億SDRを拠出する(合計で36億SDRから72億SDRへの拡張を意図)。
IMFの役割と措置の意義
- CCRTの機能:
- 自然災害に見舞われた貧困国に対する国際的な債務救済の支援。
- 新型コロナのような公衆衛生危機発生時に債務返済猶予のためのグラントで貧困国を支援。
- PRGTの機能:
- 低所得国が安定的かつ持続可能なマクロ経済状況を実現、維持、回復できるよう譲許的融資による支援を提供。
- 低所得国は今回のパンデミックで資源やインフラが不足しており、特に大きな打撃を受けているため、この支援が重要。
要請と政策的呼びかけ
- IMF専務理事クリスタリナ・ゲオルギエバの評価と呼びかけ:
- 日本の拠出はIMFCが加盟国に要請した支援への重要な対応であると評価。
- 他の加盟国にもCCRTとPRGTへの貢献を要請。
- 互いに協力することで世界的危機を乗り越え、成長と繁栄を取り戻すことが可能であると強調。
- 今後の方針:
- IMFは引き続きドナー諸国と協力しながらPRGTとCCRTの利用可能な財源を拡充していく。
- IMFや世界銀行などの国際金融機関は、医療システムが最も脆弱で人々が最も危険な状況にある低所得途上国に重点を置いて加盟国支援に資源を投入する。
出典: プレスリリース No. 20/197, IMFコミュニケーション局, 2020年5月1日