2021年6月20年が経ってもBRICSの希望は消えていない。新型コロナウイルスの大流行がなければ、過去10年間のGDP成長率は、2000年から2009年の3.7%をわずかに下回る約3.6%となっていたはずだった。種々の課題を考慮すればまたパンデミック前のムードに反して、悪くない数字だ。実際、2000年以降の各10年間には、成長率がいずれも約3.3%だった1980年代や1990年代よりも力強い経済成長が見られた。その結果何億人もの人々が絶対的貧困を脱した。その一因となったのは、いわゆる新興市場国がけん引した奇跡的な成長であり、中でもその中心となっていたのが私の愛するBRICsだ。おすすめの読み物セレクト記事 バックナンバー ニュース