指標ターゲット
指標ターゲットは柔軟な数値トラッカーで、プログラム目標達成の進捗を監視するための数値指標として用いることができます。不確実性が高く能力に限界がある特定の状況においては、より多くの指標ターゲットを用いることが妥当な場合もあります。不確実性が低下した際は、これらのターゲットが、適宣調整したQPCになる可能性があります。
例
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一般政府賃金総額の上限
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国内債務の上限
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中央銀行からの政府借入の上限
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構造的ベンチマーク
これらは、多くの場合数値化できないものの、プログラム目標を達成するうえで非常に重要な改革で、プログラムの実施状況を評価するための指標として使われます。
例
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税制の強化
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財政の透明性の向上
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汚職防止と法の支配の改善
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国有企業(SOE)改革とそのガバナンス
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IMF理事会は定期的にレビューを行い、プログラムが順調に進んでいるか、あるいは新たな進展に合わせた調整が必要かを評価します。対象国がQPC条件を満たしていない場合でも、プログラムが成功する可能性が高いと判断すれば、IMF理事会はこれを免除する場合があります。これは、逸脱が小規模または一時的である場合、または政府当局が是正措置をとっているような場合です。構造的ベンチマークまたは指標ターゲットを満たしていない場合、免除の必要はありませんが、プログラム全体の実施状況を評価する際に勘案されます。プログラムのコンディショナリティの詳細は、MONA(IMFの取極めの監視に関する一般公開データベース)で紹介しています。