IMF世界経済見通し 2022年4月
World Economic Outlook, April 2022
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- IMF世界経済見通し 2022年4月
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- Published: April 19, 2022
世界経済の概況と戦争の影響
- ウクライナでの戦争が大規模な人道危機を引き起こしており、平和的解決が求められている。
- 戦争がもたらす経済損失は、2022年の世界経済成長の大幅な減速の一因となる。
- 燃料と食料の価格が急上昇しており、低所得国の脆弱層が最も大きな影響を受けている。
- 紛争の結果の見通し:
- ウクライナのGDPは「2桁台の大幅下落」となる見込み。
- ロシア経済は欧州各国のエネルギー輸入削減や既往の制裁の影響で「大幅に縮小」する見込み。
- 経路と伝播:
- 一次産品市場、貿易、金融のつながり(程度は低い)が経済的打撃の伝播経路となる。
成長率と物価の予測(主要統計)
- 世界経済成長率:
- 2021年推計: 6.1%
- 2022年予測: 3.6%
- 2023年予測: 3.6%
- 予測改定: 2022年は「今年1月の予測から0.8%ポイント下方改定」、2023年は「0.2%ポイント下方改定」
- 中期(2023年より先)予測: 約3.3%の水準まで低下と見込まれる。
- 物価上昇率(2022年予測):
- 先進国: 5.7%
- 新興国と発展途上国: 8.7%
- 予測改定: 先進国は「1月時点の予測から1.8%ポイント上方改定」、新興国・発展途上国は「2.8%ポイント上方改定」
政策的示唆と多国間の必要な対応
- 要請される多国間の努力(列挙):
- 人道危機に対応すること
- 経済のさらなる細分化(fragmentation)を阻止すること
- 世界的な流動性を保つこと
- 過剰債務の問題を管理すること
- 気候変動に立ち向かうこと
- コロナ禍に終止符を打つこと
第2章:民間債務と世界経済回復(要点)
- パンデミック初期に導入された異例の措置が、融資アクセスを維持して2020年の深刻な景気後退を回避した。
- これらの政策は景気を下支えした一方で、消費者や企業の債務が急増した。
- 実証分析(マクロ・ミクロレベル)により、民間債務の合計値だけでは見えないリスクがあることが示された。
- 一部の国では、複数の要因により回復が弱くなる可能性がある。
- 今後の金融・財政引き締めは、最も脆弱な者への打撃が大きいため、パンデミック時代の支援政策を解消する際に注意が必要。
第3章:よりグリーンな労働市場:雇用、政策、および経済変革(要点)
- 実証分析(主に先進国)では、環境に優しい仕事も環境を汚染する仕事も「少数の労働者に集中」している。
- 汚染集約型からグリーン集約型への転職には厳しい課題が存在する。
- より強力な環境政策は労働市場のグリーン化を促進する。
- 労働者の再配分のインセンティブが阻害されなければ、政策の効果は高まる。
- モデルシミュレーションの結論:
- グリーンなインフラ推進、炭素価格、勤労所得税額控除(EITC)、研修などを組み合わせた一連の政策は、「包摂的な移行で2050年までに排出量実質ゼロの経済を実現する可能性がある」。
第4章:パンデミック下の世界貿易とバリューチェーン(要点)
- パンデミック直後に需給ショックで貿易が劇的に縮小すると予想されたが、サービス貿易が低迷する一方でモノの貿易は比較的速く持ち直した。
- パンデミック中の生産と貿易の混乱により、国内回帰(reshoring)を求める声が高まった。
- 本章の発見:
- サービスからモノへの需要転換はパンデミック固有の要因に起因する。
- パンデミック抑制政策の貿易相手国への負の波及効果は大きかったが、持続期間は短かった。
- 貿易とバリューチェーンは総じて強靭であった。
- 政策含意:
- 将来のショックに備え、原材料の調達先を多様化し代替可能性を高めることで生産と貿易の世界的ネットワークを強化できる。
出典: IMF世界経済見通し 2022年4月(Webページの内容に基づく)
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- Executive Summary
- Foreword