予防的流動性枠(PLL)
Source details
- Canonical URL
- 予防的流動性枠(PLL)
Other formats
Bibliographic details
- Published: October 6, 2023
目的と概要
- 予防的流動性枠(PLL)は、健全な経済政策とファンダメンタルズを有しているものの、依然として脆弱性を抱えるために柔軟与信枠(FCL)を利用できない加盟国の流動性ニーズに応えることを目指している。
- PLLは、FCLを利用できない加盟国に対する予防的な支援手段として設計されている。
適格性
- 適格性は、以下の5つの分野に分類される基準を用いて評価される。
- 対外ポジションと市場アクセス:
- サステナブルな対外ポジション
- 資本勘定のポジションで民間フローが支配的
- 有利な条件で、国際資本市場に対して安定した独立的なアクセスを有してきた実績
- 取極が予防的なベースで要請された場合は、IMF支援を正当化する潜在的な国際収支圧力があったとしても、外貨準備ポジションに比較的余裕があること
- 財政政策:持続可能な政府債務のポジションなどの、健全な財政
- 金融政策:健全な金融および為替政策枠組みの下で、低く安定したインフレ
- 金融部門の健全性と監督:
- 金融システムが健全で、同システムの安定性を脅かすような支払い能力上の問題がないこと
- 効果的な金融部門の監督
- データ適切性:データの完全性と透明性
- 適格性は、上記5つの適格性分野のうち、3つの分野における強いパフォーマンスに基づいて判断される。ある分野での大きなアンダーパフォーマンスは、当該加盟国がPLLの適格性を満たさないことを示す。
- 承認時に次のいずれかの状況である国は適格と見なされない:
- 国際資本市場に継続的にアクセスできない
- 大きなマクロ経済政策または構造政策の大きな調整が必要(そのような調整が承認前に確実に開始された場合は除く)
- 公的債務ポジションが中期的に高い確率で持続可能でない
- 広範な銀行破綻
コンディショナリティ(条件付け)
- 1年から2年の取極に対しては、IMF理事会による6か月置きの審査が行われる。
- その国が取極時に、確かな国際収支上のニーズを持つ場合は、審査と時期を合わせ、半年に一回、段階的に融資が提供される。
手数料・金利・返済条件
- 融資資金には、各12か月間の期首に、その期間中に引き出し可能な金額に対して課せられるコミットメント手数料が適用される。
- コミットメント額に対し、クォータの115%未満については15ベーシスポイント
- クォータの115%超575%未満の部分に対しては30ベーシスポイント
- クォータの575%超の部分に対しては60ベーシスポイント
- 手数料は、当該期間中に引き出しが行われた場合、日割りで返金される。
- 融資を全額引き出した場合、手数料は全額返金されるが、引き出しがなかった場合、手数料は返金されない。
- 引き出し額に対して、50ベーシスポイントのサービスチャージがかかる。
利用枠(アクセス制限)
- 1年から2年のPLL取極については、年間融資利用限度がクォータの300%(予定されているPLL買い戻しを差し引いたもの)、取極全体では合計でクォータの600%という上限が設定されている。
- 利用枠の継続は、IMF理事会による6か月ごとの審査の完了を条件とする。
- すべてのPLL取極の下での利用枠は、取極の期間にかかわらず、累積利用限度額として、予定されているPLL買い戻しを差し引いたうえで、クォータの600%を超えないものとする。
- PLL取極には、一般資金勘定(GRA)の下でのすべての資金調達に適用される年間および累積利用限度額が適用されるため、例外的アクセス方針の対象となる:
- GRAの通常利用限度額:年間145%および累積435%
- GRA利用限度額の一時的な引上げにより、2024年3月まで年間200%および累積600%のいずれかを超える資金調達の場合に例外的措置が発動
Content in this bundle
- The Precautionary and Liquidity Line
- 予防的流動性枠(PLL)
References