国際金融安定性報告書 2019年10月
Global Financial Stability Report, October 2019
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- 国際金融安定性報告書 2019年10月
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- Published: October 11, 2019
国際金融システムの主要な脆弱性(要点)
- 企業債務の増嵩
- 機関投資家による高リスク低流動性資産の保有拡大
- 新興・フロンティア市場国の対外借入への依存拡大
必要な政策対応(要点)
- 企業の脆弱性には金融監督とマクロプルーデンス政策の強化で対応
- 機関投資家のリスクには監督と開示の強化で対応
- 堅実な国家債務管理の枠組みと実務の導入
市場環境の現状と影響
- 世界的な貿易摩擦の深刻化と世界経済の先行き懸念が金融市場を左右。
- 経済活動の軟化と下振れリスクの増大に伴い、金融政策のスタンスは世界的に緩和方向へ。
- その結果、市場金利の低下が生じ、利回りがマイナスの債券の残高は 15兆ドル にまで増加。
- 投資家の利回り指向によりいくつかの市場で資産価格が過度に上昇し、2019年 4 月版と比べ金融市場環境がさらに緩和方向に振れている。
銀行のドル資金調達――金融安定性に及ぼす影響(第5章要約)
- 危機前、米国外に本店を有する国際的な主要行(米国外主要行)の米ドル建貸出は、米ドル資金調達市場を震源とするショックが世界に波及する主経路となった。
- 米国外主要行のドル資金調達は短期の不安定な大口資金に依存していた点が影響を増幅。
- 危機後の規制強化で銀行部門の安定性は多くの面で改善されたが、前述メカニズムは国際金融システムの脆弱性として残存。
- 本章で紹介する点:
- 米国外主要行のドル資金調達にかかる不安定性を測る3つの指標を提示し、その近年の推移を考察。
- 米ドル調達コストの上昇は、米国外主要行の本店所在国における金融面のストレスを高め、米ドルでの借入を行っている国への融資縮小を通じて影響が波及することを実証的に確認。
- 米ドル調達の不安定性と銀行資産に占める米ドル資産の割合が高いほど、負の影響は大きくなる。
- 中央銀行間のスワップラインの構築や本店所在国の中央銀行による対外準備の保有などの政策手段は、この影響を緩和することができる。
- 米ドル借入に依存する新興市場国は、米ドル建て借入の代替的な調達先の確保や他通貨への置き換えが難しいため、国際的な米ドル建て貸出の減少による影響を特に受けやすい。
- 結論:
- 米国外の銀行の米ドル調達にかかる脆弱性を管理する重要性を指摘。
- 本章で示す米ドル資金調達の不安定性指標は、脆弱性のモニタリングを改善するうえで有用。
出典: 国際金融安定性報告書 2019年10月
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- 国際金融安定性報告書 2019年10月; 銀行のドル資金調達 金融安定性に及ぼす影響; 2019年10月
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